「這いよれ!ニャル子さんW」 長澤剛監督 インタビュー 前編
『這いよれ!ニャル子さん』は、クトゥルー神話をベースに、様々なネタを盛り込みつつ楽しいラブコメとして物語を構築している。その個性的な世界観が大人気だ。長澤剛監督に、本作の制作と人気の秘密を伺った。
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■ ジャンルは“萌え”、「ハイテンション混沌コメディ」が気に入っている
-- アニメ!アニメ!(以下AA)
「ニャル子さん」は、そうした元ネタの由来も含めて、ジャンルがすごく独特です。監督にとってこれはパロディーなのか、ラブコメなのか、それともSFなのか、そういう区分はあるのですか?
-- 長澤剛監督(以下長澤)
ものすごく大きくなくくりでいうと“萌え”だと思います(笑)。
僕はクトゥルー神話は好きですけれども、どちらかというとマイナーなジャンルだというのは重々承知しています。ジャンルを意識するならば、やはりキャラクターの魅力を押していく、それを一番に持っていく作品です。
原作は、GA文庫さん主催の新人賞「GA文庫大賞」第1回の優秀賞を受賞した作品ですが、その帯文が「ハイテンション混沌コメディ」というキャッチフレーズだったんです。すごくいいフレーズだなと思って、ずっと使わせていただいているんです。
「ハイテンション混沌コメディ」なので、一番のポイントはハイテンションでラブな感じ、テンポのよいキャラクターの魅力を出すことを、常に念頭に置いています。
-- AA
そのキャラクターの魅力を引き立てる中にパロディーがあると思います。笑わせるのは泣かせるより難しいと言われますが。
-- 長澤
やっぱり難しいなと思います。アニメの中に自分が好きなもの、知っているものが出てくると、くすっと笑えると思うんです。けれども逆に、ピンと来ないものばかりで勝手に盛り上がられると、そんなこと言われても知らないよとなっちゃう。これはまずい。
ヘタな鉄砲も数打ちゃ当たる方式で、とにかくいっぱいやるんだと。その中で何かひとつでも引っ掛かってくれるといいな、です。とにかくいっぱいやること。
あとは、あんまり腰が引けないように。前のめりです。怒られたらごめんなさいと言って、引っ込めるんですけど(笑)。
-- AA
原作をアニメにしたときのすごく大きな違いのひとつは音楽だと思います。音楽も挑戦的です。いろいろな面白い試みをしていますね。
-- 長澤
原作の味として、ネタが数々ありますので、それを役者さんや音楽のスタッフさんたちとも話して、「同じテイストでいこう」と。
ニャル子が変身して登場するところは。たぶん原作を読んでくださった方は、そういうものを想像しているだろうなとか、あとはクトゥルー神話的に有名な○○な曲の感じでお願いしますと言ってみたり。楽曲、劇伴の方を作っていただいた、MONACAさん、特に田中さんには大変にお世話になりました。
後編へ続く (近日公開予定)
『這いよれ!ニャル子さんW』
テレビアニメオフィシャルサイト /http://nyaruko.com/
番組公式ホームページ /http://ani.tv/nyaruko_w/
[放送情報]:
テレビ東京 毎週(日)深夜1:05~
テレビ愛知 毎週(月)深夜3:05~
テレビ大阪 毎週(土)深夜2:30~
AT-X
毎週(日)深夜1:10~/毎週(月)夜8:30~/毎週(水)朝8:30~
毎週(金)深夜2:30~/毎週(日)昼12:30~
ニコニコチャネル
毎週(火)深夜0時~
《animeanime》
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