第七回声優アワード 富山敬賞受賞 三ツ矢雄二特別インタビュー
声優、演出家、作詞家などマルチに活躍する三ツ矢雄二、この3月には声優アワードの富山敬賞を受賞。声優について、アニメ作品の舞台化について自身の演劇活動について語って頂いた。
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■年中、書いています(笑)凄く楽しい作業です、自分ではファンタジーに浸れるから。
三ツ矢雄二は現在、アルターエゴという劇団を主宰している。
「5月に公演がありますから、それの稽古をしているんですけど、この脚本は全部自分で書いています。本当に年中、何か書いていますし、考えています。今回の舞台に水島裕さんがゲストで出演して頂くんですが、(彼のために)どんなお話がいいかな、とか考えるのが凄く楽しい作業なんですよね、ファンタジーに浸れるんで(笑)。
結局、27、28の頃から始めて現在に至るまでずっと、30年以上書いているんですね。
『テニスの王子様』も最初は脚本と作詞をやっていましたが、今は忙しくなって脚本が書けなくなって・・・作詞だけはいまだに続けています。
『テニスの王子様』のセカンドシーズンになった時に演出の上島雪夫先生から全く前と同じではつまらないっていうお話がありまして、公演があるたびに2、3曲新たに作詞をしています。『テニスの王子様』ももちろん、原作は何度も読んでいますよ。前の台本を読んで“この曲を違うものに変えたい”っていう思いもあり、“もうひとつ上のものを書いてください”と要求されていて、それで書き直している訳でもありますから、難しい作業なんですけれども、でも書くのは好きだな、と自分でも思いながら、楽しんでやらせてもらっていますね。
『テニスの王子様』も10周年、たくさんのファンに支えられて非常に長く続いているシリーズですし。こういう作品に関われて嬉しいですね」
■ アニメを舞台化、演劇活動のひとつとしては底辺を広げるということにおいては凄く意義があること
かつてはアニメを舞台化する、ということ自体“革命的”なニュアンスを持って迎えられていた。が、近年はアニメやゲームの舞台化はポピュラーなことになっている。
「あの頃にアニメを舞台化するっていうことを決めたのは、プロデューサーが偉かったんでしょうね。そういう発想、“アニメと舞台は似ている”ってプロデューサーがおっしゃって・・・。
アニメと舞台の虚構性っていうんでしょうか、それが非常に似ていることに気づいて舞台化することにした訳ですが、最初のうちは苦戦しました。銀座の博品館劇場でたくさんやりました、『少女革命ウテナ』もやりました。
その後、『テニスの王子様』が大ヒットして、それからたくさんの方々がアニメ作品を舞台化する作業をしていますが、先駆者のひとりとしては非常に、単純に、今の現象は嬉しい!それを支えてくださるファンの方々・・・アニメから舞台のファンになるっていうのかな、舞台というライブのものを観てそれのファンになってくれたり、劇場に足を運ぶことの楽しさをおぼえて頂くのは大変ありがたいことです。
自分の演劇活動のひとつとしては、底辺を広げるということでは凄く意義があることですね」
次のページに続く “5月の公演は50回目、劇団の節目になります。今回は“グレー”な話!?“
《animeanime》
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