「宇宙戦艦ヤマト2199」がスーパーフォーミュラの大物新人を支援
今季、国内最高峰レース「全日本選手権スーパーフォーミュラ」にデビューする期待の新星・平川亮。彼のマシンにはアニメ「宇宙戦艦ヤマト2199」のロゴが付いているが、これは“お父さん世代”への訴求効果を狙ったコラボなのだ。
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3月3日の模擬レース“第0戦鈴鹿”には2番グリッドから出走、よもやの赤旗再レースになるなどした波乱のなかを7位で走り終えた平川。1994年3月7日生まれの彼は当年とって19歳という若さにして、昨年の全日本F3選手権とポルシェカレラカップジャパンの2冠王という、日本レース界期待の新星である。昨年から「夢はF1王者」と話しており、その夢に向かって今季はスーパーフォーミュラにステップアップ、国内外の強豪選手を相手に戦うこととなる。
平川が今季所属するキグナス スノコ チーム ルマンは2カーエントリーなのだが、平川のマシンにのみ「宇宙戦艦ヤマト2199」のロゴが入った。これは、次世代レースファン獲得のためには今の10代のお父さん世代、すなわち宇宙戦艦ヤマトの初作が大ブームだった時代に中核ファン層を担った現在の40~50代にターゲットを当ててのコラボである。それらの世代は1990年前後のF1ブームも知るだけに、子供を連れてサーキットへ、という効果が期待できるわけだ。
3月1日のチーム体制発表会では「(このシリーズの09年王者ロイック・デュバルら)素晴らしいチームメイトに恵まれた体制です。優勝できるように戦っていきたい」と語った大器・平川亮。国内トップシリーズでデビュー即活躍ができるかどうか、注目を集めることは間違いない。
今季は19台と通年エントリー台数が増えたスーパーフォーミュラ。第5戦の韓国インジェ戦には、2月の富士でのオーディションを経て“スポット参戦強化選手”となった地元ドライバーのキム・ドンウン(21歳)が出場を目指しており、その可否次第では参戦台数が久々、20の大台に届く局面を見られる可能性もある。新シリーズ名称でのアジア最高峰への飛躍を目指すスーパーフォーミュラにとって、台数増は嬉しい兆候だ。300km/hレベルでのバトルがさらに迫力を増せば、シリーズとしての魅力もまた、一層向上することだろう。
そして平川のような若武者が、かつての高木虎之介のようなセンセーショナルな活躍を見せてくれれば、シリーズは大いに盛り上がる。それを多くの関係者が期待しているのだ。
記念すべきスーパーフォーミュラ初年度の開幕戦であり、平川のデビュー戦ともなる「鈴鹿2&4レース」は4月13~14日の開催。DVDなどで展開中の「宇宙戦艦ヤマト2199」も、4月7日からMBS・TBS系でテレビ放映がスタートする。
スーパーフォーミュラの大物新人・平川亮を「宇宙戦艦ヤマト」が支援
《遠藤俊幸@レスポンス》
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