「とある魔術の禁書目録 -エンデュミオンの奇蹟-」
阿部 敦さん(上条当麻役)
インタビュー 後編
インタビュー取材・構成:渡辺由美子
阿部敦さん オフィシャルブログ「果報は寝て待つ」
/http://ameblo.jp/namakemono-company6522/
劇場版「とある魔術の禁書目録 -エンデュミオンの奇蹟-」
2013年2月23日全国公開
/http://www.project-index.net/
―― 阿部
誰が一番ということは、上条さん的にはないと思います。どの人も大切だけど、「恋愛」という気持ちではないのかなと。ただ、インデックスは、自分が記憶を失った後に一番最初に自分を慕ってくれたということで、特別に思っていると思います。かなり強い結びつきだけど、恋愛というよりも「家族」とかの情愛なんでしょうね。家族というのは男女間よりも濃い結びつき方だと思います。お互いの居るところがお互いの帰る場所、みたいな感じで。
―― AA
当麻のモテる秘訣はなんだと思いますか?
―― 阿部
むしろ僕が聞きたいです(笑)。
でも、当麻は、男から見て格好いいと思う人物なんだと思います。男が惚れる男というか。男から見て「こうありたいな」ということを、素でやってしまうのが上条さんで、男女問わず敵味方問わず、一生懸命助けてくれるから惹かれるのかな。もし助けたのが女の子であれば、人として惹かれた感謝の気持ちが、「恋愛感情」になったりもするんでしょうね。
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―― AA
劇場版で印象に残ったシーンは?
宇宙に行くシーンですね。まさかあの人がこんな活躍をするんだ!? というところが個人的に楽しいシーンだと思いました。
あとは、劇場版に登場する敵がすごく印象的でした。当麻はその「敵」と深く関わることになって、相手の抱えている事情を聞くことになる。当麻と敵との関係にも注目してもらえればと思います。
―― AA
この作品には『エンデュミオンの奇蹟』というサブタイトルがついていますが、阿部さんにとって、本作品における「奇蹟」とは何だと思いますか?
―― 阿部
僕は、敵が切ないと思ってしまったので、「奇蹟」という言葉もそこに重ねてしまいますね。敵の事情が事情だけに、あんな行動を取るのも無理ないなと思ってしまって。
当麻が、その人たちを救ってあげられたのかわからないですけど……とりあえず、陽の当たるところにかえしてあげられたのかなと。それが、この作品における「奇蹟」だと思います。
―― AA
アフレコではどんなことが印象に残りましたか。
―― 阿部
アフレコは、実は結構大変だったんです。劇場版は尺も長いし、キャストも大集合で、そこに劇場版の新しいキャストさんも加わって。朝から始めた収録が終わったのは、テッペン(深夜0時)過ぎでした。終わるのかなーと思いつつ、みんなで気合いでやり通しました。
そんなアフレコが、僕にとってはすごく良かったんですね。TV版でずっと一緒にやってきたスタッフやキャストの皆さんと、こうして夜まで長時間詰めて一緒に作品を録るということは今までなかったので。
まるで文化祭みたいな、“お祭り”の準備をしているような、そんな気持ちで楽しくアフレコをすることができました。
―― AA
映画を観る方へのメッセージをお願いします。
―― 阿部
映画ならではという仕掛けがたくさんあります。スタッフ、キャスト一丸となって、楽しい楽しいお祭りの準備に取り組みました。ぜひ劇場に足を運んで、一緒にお祭りを楽しんでいただければうれしいです。
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