2012年アニメビジネス重大ニュース:主戦場となった劇場アニメ
■ 劇場アニメ活況 –「ワンピース」「ヱヴァ新劇場版:Q」「おおかみこども」が大ヒット-
■ 国産フルCGアニメ映画が公開相次ぐ
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■国産フルCGアニメ映画が公開相次ぐ
[アニメビジネスの主戦場となった劇場アニメ]
2012年は劇場アニメの盛況が印象的な一年となった。細田守監督の『おおかみこどもの雨と雪』はオリジナル作品としては驚異的な興収約42億円、細田ブランドの確立に成功した。『ONE PIECE FILMZ』と『ヱヴァンゲリオン 新劇場版:Q』は興行中のため最終的な数字は未確定だが、いずれも50億円を超える大ヒットになりそうだ。
このほか『ストライクウィッチーズ劇場版』、『図書館戦争』、『魔法少女リリカルなのは The MOVIE 2nd A’s』、『劇場版 魔法少女まどかマギカ』など中小規模の劇場公開でも好調な業績を残す作品が多かった。劇場アニメ好調を印象づけた。
ビジネス以外でも、劇場向けのオリジナル企画の多さが目立った。『ももへの手紙』、『グスコーブドリの伝記』、『虹色ほたる』、『アシュラ』、『ベルセルク』などがあり、日本のアニメの豊かさを感じさせた。
技術面ではフルCGアニメ映画の公開が相次いだ。『ドラゴンエイジ -ブラッドメイジの聖戦-』、『ドットハック セカイの向こうに』、『スターシップ・トゥルーパーズ インベイジョン』、『バイオハザード ダムネーション』、『009 RE:CYBORG』などである。
『009 RE:CYBORG』では、フルCGでセルタッチのアニメを表現したことが話題を呼んだ。他の作品も海外とは異なる日本独自の表現へのこだわりがみられた。しかし、いずれの作品も公開規模は大きくなく、国内のフルCGアニメの市場開拓に課題を残している。
CGアニメでは、ポリゴン・ピクチュアズがマレーシアに、デジタルフロンティアがマレーシアと台湾に拠点を設立したことが注目される。CGアニメ制作のアジアネットワーク拡大が進んでいる。
《animeanime》