仏の巨匠M・オスロ監督来日 三鷹の森ジブリ美術館配給「夜のとばりの物語」特別上映で
フランスが誇るアニメーションの巨匠ミッシェル・オスロ監督が、来日、最新作の劇場映画『夜のとばりの物語』を自ら紹介した。
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ミッシェル・オスロ監督はフランス生まれのアニメーション監督、独学でアニメーションを学んだ。短編アニメーションで高い評価を受けた後、1998年の初の長編アニメーション『キリクと魔女』でさらに高い評価を得ている。
高畑勲監督、宮崎駿監督が、その作品を深く愛していることでも知られている。本作は三鷹の森ジブリ美術館ライブラリー配給にて、2012年6月30日より新宿バルト9ほかで公開される。3月25日は、日本で初めて観客の前に映像を見せるプレミア上映となった。
また、今回は、同じ時期に東京ビッグサイトで開催された東京国際アニメフェア2012の震災復興支援関連イベントともなっている。会場には東日本大震災の被災者も招かれて、美しいアニメーションでしばしの楽しい時間を過ごした。
オスロ監督は舞台挨拶のなかで、このことに触れ「美しい物語と美しい映像を観ることで、世の中にいいこともあるのだということが伝わってくれれば」と、そして「(被災地の)状況がよりよい状況になることを願っています」と語った。
監督が語るように『夜のとばりの物語』は、非常に美しい作品だ。6つの異なる短編から構成されており、その映像はシルエットアニメーション(影絵アニメーション)で制作されている。
「シルエットアニメーションは特に金銭的に余裕がない時に、とったスタイルでした。いまは名声があり、お金にも余裕がありますが、今回は敢えてこの手法を取りました」、「シルエットには見えていない部分があり、見えないところを創造する楽しみがあります。創造をかきたてる映画なのです」と監督は話す。そして、「シルエットはシンプルでなおかつ力強い表現なのです。それに短編には長編と違う楽しみもあります」と本作制作の動機を語る。
そして、この宝石箱のような映画を彩るのが坂本真綾さんの声の出演である。坂本さんが演じる少女は、6つの物語に一貫して現れる。少女はそれぞれの物語で異なった女性となって登場するのだ。
「一本の映画でいろいろやるのは難しかったけれど、やりがいがありました。非常に満足しています」、そして「役柄の演じ分けについては、無理して変えるわけでなく、自然にとけこむ様にしました」という。坂本さんの演技も、本作の大きな見どころだ。
三鷹の森ジブリ美術館ライブラリー
http://www.ghibli-museum.jp/library/
《animeanime》
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