[韓国企業]


東京国際アニメフェア2012では、企業や行政系機関によるブースの大量出展や東京アニメアワードの躍進で中国が注目される機会が多かった。しかし、アジアのもうひとつの主要国である韓国の成長も見逃せない。
韓国は文化振興院を中心にブースを出すが、そこに並べたられたキャラクターはいずれも魅力的だ。コンテンツという点では、中国よりも数歩先を行っているように感じられる。
韓国はこれまでも継続して出展してきたが、様々なタイプの作品が並んだ当初の頃に比べて、近年は、よりキャラクターにフォーカスしていることが分かる。
なかでも、単独ブースを設けた大元メディアは特筆される。同社がメインコンテンツとして推すのは、セガトイズ、BSフジと共同製作する「モジーズ」、講談社と共同製作する「GON」の2作品である。
制作の外注先、あるいは自国アニメの日本への売り込みではない、新たな日韓のビジネスのかたちを体現する。それぞれが未就学児向けとキッズ向けとなっているのはコンテンツ文化振興院ブースのキャラクター重視とも重なり韓国アニメ産業の現在の方向性も現れている。