会場ではプロジェクトの第1弾となる長さ約5分のショートアニメ『blossom』も披露された。作品は山本寛監督が3日間徹夜をして、この日のプレミア上映にぎりぎり間に合わせたという。まさに世界初、来場者にとっては貴重な体験である。
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(c) Project blossom / Ordet
作品は被災を受けた地に、新たな緑を再生させるというストーリーだ。翼のついた少女たちがそれを助けるというイメージは、アニメらしさと震災復興のテーマをうまく組み合わせている。さらにこの映像にアイスランド出身の世界的なロックバンド シガー・ロスが曲をつける。
アニメ『blossom』の役割は、作品を起点に国際的なチャリティにつなげることである。アニメを広げることでチャリティを喚起し、集まった資金を震災の被災者、特に子どものために使いたいとする。
制作に携わった山本寛監督は、これまで9回にもわたり被災地にボランティア活動のため訪れている。その経験から「震災を真摯受け止めたい」と話す。そして、このアニメは自らの東北に対するラブレターだと説明し、これから何が出来るのかを探って行きたいとする。
さらに「今回の『blossom』は第1弾、スタートに過ぎない」と、今後もさらに活動を広げることを目指している。いろいろなアーティストが参加する、他のアニメスタジオにも力を借りると、支援の輪をさらに広げる第一歩と考えているようだ。
『blossom』については、今後、シガー・ロスとは異なった音楽をつけたジャパニーズバージョンも制作する。学研の雑誌と伴に無料に配布する計画があるという。プロジェクトに協力する日本アニメの海外配信サイト クランチロールなどを利用した展開も考えている。
さらにプロジェクト第2弾を自らが連載を持つ吹奏楽雑誌「アインザッツ」の来月号にて発表する。早くも次の行動に取り掛かかっている。
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(c) Project blossom / Ordet