このBD・DVDでは、作品の一時代を築き上げた5人の声優の栗田貫一さん（ルパン三世）、小林清志さん（次元大介）、井上真樹夫さん（石川五ェ門）、増山江威子さん（峰不二子）、納谷悟朗さん（銭形警部）が再集結し、最後のセッションを披露する。長年のルパン三世ファンには嬉しい企画だ。
シリーズは昨年12月2日に放映されたテレビスペシャル『ルパン三世 血の刻印 ～永遠のmermaid～』から、石川五ェ門、峰不二子、銭形警部の3キャラクターの担当を交代したばかりだ。
1995年には、それまでルパン役を務めてきた山田康雄さんの死去により、栗田貫一さんがその役を引き継いでいる。これで初期メンバーの大半が、新しい世代に交代したことになる。
しかし、「ルパン三世 Master File」では、旧声優陣が再結集する。BD、DVDには、新作短編アニメ「ルパン一家勢揃い」が収録されるが、この声優を栗田貫一さん、小林清志さん、井上真樹夫さん、増山江威子さん、納谷悟朗さんが務める。
さらにこの5人のインタビュー、主要関係者のインタビューも収める。主要テーマ曲でつづる40年史「ルパン三世クロニクル」、作品世界を音楽で支えた大野雄二さん、山下毅雄さんに関わるインタビュー「音楽誕生」など、「ルパン三世」の40年を様々な角度から再確認する。資料価値の高いアイテムとなりそうだ。
また、話題を呼びそうなのが、幻の作品『ルパン8世』のパイロット版の収録だ。りんたろう監督、作画監督は昨年逝去された荒木伸吾さんが務めた日仏合作アニメである。実際に制作を進められたが、諸般の事情でシリーズ完成に至らず、日本、フランスいずれでも放映されていない。今回はその初の収録となった。
これに本邦初公開となる『ルパン三世 ３DCG』パイロット映像、宣伝キャラクターとして登場したCMなども加わる。これまで商品化されていない映像が集められている。
原作： モンキー・パンチ (ｃ)TMS
ルパン三世 アニメ化40周年記念作品サイト
/http://lupin40.com/
『ルパン三世 Master File』
発売日： 2012年3月28日
発売元： トムス・エンタテインメント／バップ 販売元： バップ
■ブルーレイ
価格： 8190円（税込） 収録時間： BD2枚組 本編約200分
スペック： MPEG-4、AVC、STEREO、リニアPCM、16:9、1080p/i High-Definition
■DVD
価格： 6090円（税込） 収録時間： DVD2枚組 本編約200分
スペック： MPEG-2、NTSC、STEREO、リニアPCM、16:9
■ブルーレイ／DVD共通仕様
24Pブックレット封入
■初回生産分限定仕様（ブルーレイ／DVD共通）
モンキー・パンチ氏描き下ろしスペシャルパッケージ仕様、及び「ルパン一家勢揃い」アフレコ台本レプリカ、「Master Fileスペシャルポストカードセット」封入
《収録内容》
「ルパン一家勢揃い」 新作短編アニメ／約10分(予定)
[キャスト]
ルパン三世： 栗田貫一
次元大介： 小林清志
石川五ェ門： 井上真樹夫
峰不二子： 増山江威子
銭形警部： 納谷悟朗
鉄仮面： 大塚周夫
[スタッフ]
原作： モンキー・パンチ （ルパン三世officialマガジン刊）
監督： こだま兼嗣
キャラクターデザイン： 平山智
音楽： 大野雄二
音響監督： 加藤敏
音楽監督： 鈴木清司
プロデューサー： 青木隆介
①ルパン三世「再検証：その声の魅力」／約30分(予定)
再集結した5人のキャスト（栗田貫一、小林清志、井上真樹夫、増山江威子、納谷悟朗）と録音監督・加藤敏氏のインタビュー。（音声と写真で構成）
②ルパン三世「音楽誕生」／約30分(予定)
作品を魅力的に彩った2人の作曲家・大野雄二、山下毅雄の「ルパン」音楽の魅力を探るインタビュー。大野雄二本人、故・山下毅雄については、次男：山下透、主題歌歌手：チャーリー・コーセイ、演出：おおすみ正秋が証言。
③特典映像集／約40分(予定)
(1)「ルパン8世」パイロット版
監督：りんたろう／作画監督：荒木伸吾
1980年代初頭にフランスの会社との共同製作された作品。諸々の事情で日仏ともに放送されず、幻の作品となっていた。初ディスク化。
原盤はセリフ未収録のため、セリフを字幕テロップで追加。
また、アニメ評論家氷川竜介氏による解説コメンタリーも収録。
(2)「ルパン三世 3DCG」パイロット版
(3) ルパン三世出演CM集
④ルパン三世クロニクル／約95分(予定)
主要関係者インタビューと主要OP&EDで綴るルパン40年史。
《インタビュー出演者》モンキー・パンチ(原作)、杉井ギサブロー(作画・演出)、おおすみ正秋(演出)、大塚康生(作画監督)、飯岡順一(脚本監督ほか)、竹内孝次氏(プロデューサー)、吉川惣司(監督)、松元理人(プロデューサー)、古瀬登(作画監督)、奥脇雅晴(演出)、中谷敏夫(プロデューサー)、浄園祐(プロデューサー)