松本零士さん　熊本で「大宇宙の旅」講演会開催

　8月27日10時30分から熊本市総合体育館の青年会館ホールにて漫画家・松本零士さんの講演会が開かれる。演題は「大宇宙の旅～荒木俊馬博士と私～」。天文学者・荒木俊馬の著書「大宇宙の旅」は松本さんの『宇宙戦艦ヤマト』、『銀河鉄道999』、『キャプテンハーロック』といった作品が誕生するインスピレーションの源となった本でもある。
　荒木俊馬は熊本出身で、京都産業大学の創設者・初代総長でもあった。今回の講演会も京都産業大学が主催する「京都産業大学DAY 2011」の一環だ。松本さんは京都産業大学においては全学共通教育センターの客員教授を務めている。

　当講演会は無料で、一般の聴講も可能である。FAX（075-705-1690）による申込で、件名を「京都産業大学DAY公開講演申込」とする。その際に郵便番号・住所・氏名・参加希望人数・会場名（熊本）も併記する。締切は8月19日。
　なお、熊本近代文学館では特別展「大宇宙の旅荒木俊馬展」が7月6日から9月5日まで開催されている。この特別展では松本さんの漫画などといった資料も展示されている。松本さんの講演会も関連イベントとしての位置づけになっている。
　このほか熊本ではスタジオジブリ・レイアウト展やあしたのジョー原画展などが開催中だ。スタジオジブリ・レイアウト展は、今回新たに『コクリコ坂から』のレイアウトが加わった。あしたのジョー原画展は、8月14日に作者のちばてつやさんがトークショーとサイン会を行う。

　また今年は「熊本をマンガの聖地にしよう」という動きが本格化している。熊本は『ワンピース』の漫画家・尾田栄一郎さん、コミックマーケット準備会の故・米沢嘉博代表など出身者が少なからずいることでも知られる。今年から市内下通りの街中アナウンスは『ワンピース』のルフィ役、『ドラゴンボール』のクリリン役、『天空の城ラピュタ』のパズー役などで知られる田中真弓さんが務めている。7月3日には田中さんの朗読会も実施された。
【真狩祐志】

熊本近代文学館　/http://www.library.pref.kumamoto.jp/kindai/