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米国トヨタ販売は、新型カローラのアジア系市民をターゲットにしたプロモーションとして初音ミクに白羽の矢を立てた。カローラ2011の新しさを打ち出すにあたり、合成音声によるボーカルソフトという最新テクノロジーから生れた新時代のアイドル初音ミクのイメージを活用する。
キャンペーンがスタートした5月5日には、第1弾として初音ミクが登場するコマーシャルが発表された。米国トヨタのYouTube公式サイトで配信しているこのPVCMには、3日間で50万以上ものアクセスが殺到した。CMの内容は、ロサンゼルスのダウンタウンのコンサート会場に向かう初音ミクをイメージしたものだ。
このCMは5月13日に発表された新たなイベントを暗示するものだったようだ。米国トヨタ販売は7月2日にダウンタウンのノキア・シアターで開催される米国初の初音ミクのライブコンサートのスポンサーになることを明らかにした。
このコンサートは、7月1日から4日までノキア・シアターに隣接するロサンゼルス・コンベンションセンターで開催されるアニメエキスポ2011のメインイベントのひとつである。3Dホログラフでステージに立つ初音ミクが、ライブで曲を披露する。
初音ミクは期間中延べ10万人以上が集まる日本アニメ・マンガの大型イベント初のバーチャルな公式ゲストとなる。コンサートは、アニメエキスポの主催者日本アニメーション振興会(SPJA)、クリプトン・フューチャー・メディア、セガ、アスキー・メディア・ワークスも協力する。
米国トヨタ販売の広告・戦略マネジャーのBob Zeinstra氏は、「トヨタは常にグローバルなトレンドと影響に敏感なのです」と今回の企画の意図を説明する。
また、今回のプロモーションに協力する広告代理店インタートレンド・コミュニケーションは、「初音ミクとのパートナーシップに興奮しています。彼女のキャラクター、音楽、ファンに対する影響は、トヨタ カローラと共通するところがありますから。彼女の米国デビューに協力出来てうれしく思っています」と話す。
初音ミクの知名度は、米国ではまだ決して高くない。しかし、広告業界からの関心の高さは、全く新しい音楽経験を提供し続ける初音ミクの魅力が、万国共通であることを示しているのかもしれない。
初音ミク×トヨタ カローラのコマーシャル
/http://www.YouTube.com/ToyotaUSA
米国トヨタ /http://www.toyota.com
アニメエキスポ2011 /http://www.anime-expo.org