アジア太平洋映画賞候補 いばらの王、マイマイ新子、ホッタラケ
アジア太平洋スクリーンアワード、このうち最優秀アニメーション賞(BEST ANIMATED FEATURE FILM)のノミネート5作品のうち、日本から3本が挙がった。
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このうち最優秀アニメーション賞(BEST ANIMATED FEATURE FILM)のノミネート5作品のうち、日本から『いばらの王 -King of Thorn-』、『マイマイ新子と千年の魔法』、『ホッタラケの島 〜遥と魔法の鏡〜』の3本が挙がった。例年、日本作品が大きな存在感を示す賞だが、今年も日本から良作が過半数を占めた。
残りの2作品はそのフル3DCGの映像が大きな注目を集めた米国の3D(立体視)フルCGアニメーション『ガフールの伝説』、そして中国の『Piercing I』である。『Piercing I』は今年のアヌシー国際アニメーションフェスティバルでもコンペティション部門に出品されている。社会性を持ったテーマが注目された作品だ。
APSAでは昨年も最優秀アニメーション賞ノミネート5作品のうち3作が『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』、『サマーウォーズ』、『ファースト・スクワッド』と日本からだった。しかし、受賞はオーストラリアの『Mary and Max』が持っていった。今年は第1回『秒速5センチメートル』以来の日本勢の受賞を期待したいところだ。
また、アニメ以外では、最優秀脚本賞(BEST SCREENPLAY)に『キャタピラー』の若松孝二氏、黒沢久子氏の名前が挙がっている。しかし、ノミネートは最優秀アニメーション賞も含め4つにとどまった。中国・香港地域が12、韓国から6、インドから5つを占めており、例年存在感のあった日本は今年はやや寂しい結果となっている。
ASPAはオーストラリアのクィーンズランド州政府、ユネスコ、国際映画製作者連盟の協力によって毎年開催されている。歴史は浅いが、対象地域をアジア太平洋地域としていること、作品、特にプロデューサーを重視する特徴がある。
特に長編映画賞、児童映画賞、アニメーション映画賞、ドキュメンタリー映画賞では、プロデューサーを前面に押し出している。本年の日本のアニメーション映画でも、『いばらの王』では土屋康昌プロデューサー、『マイマイ新子と千年の魔法』では岩瀬智彦、市井美帆、松尾亮一郎の3氏、『ホッタラケの島』では石川光久氏、亀山千広氏の名前を挙げている。
アジア太平洋スクリーンアワード(Asia Pacific Screen Awards:APSA)
/http://www.asiapacificscreenawards.com/
最優秀アニメーション賞 (BEST ANIMATED FEATURE FILM)
2010年ノミネート作品
■ 『いばらの王 -King of Thorn-』 (日本)
■ 『マイマイ新子と千年の魔法』 (日本)
■ 『ホッタラケの島 〜遥と魔法の鏡〜』 (日本)
■ 『ガフールの伝説』 (米国)
■ 『Piercing I』 (中国)
《animeanime》