『009』は『サイボーグ009』のキャラクターと世界観を基に、日本を代表するアニメ監督押井守さんとアニメスタジオ プロダクション I.G 、そしてパナソニックがタッグを組んで制作した長さはおよそ4分45秒の3D(立体視)アニメーションだ。映像上映は押井守監督とパナソニックの技術により実現したフルHD解像度の3Dアニメーション、さらに音楽に川井憲次さんが参加した音楽を、3D 立体視・5.1ch サラウンドのハイクオリティな映像と音響で上映する。

『サイボーグ009』は多くの人気キャラクターを生み出してきた石ノ森章太郎さん作品のなかでも、特に広く知られている。1964年のマンガ連載開始以来、多くのシリーズが描かれてきた。日本のSFマンガを代表する作品だ。
早くからアニメ化もされ、1968年には最初のテレビシリーズがスタートした。その後1979年、2001年と全部で3度にわたりテレビシリーズ化されている。劇場映画も1966年の『サイボーグ009』、1967年の『サイボーグ009 怪獣戦争』、『サイボーグ009超銀河伝説』と3本が制作されている。
近年も、新たな映像化の可能性がたびたびメディアで報道されてきた。今回は短編映像ではあるが、世界的なアニメーション監督、そしてトップクラスの制作会社、最新のテクノロジーが結集したことで今後の新たな展開も期待させる。
一方でアニメーション制作を行なったプロダクション I.Gが、短編とはいえ3D(立体視)の作品を本格的に制作するのは今回が初めてとなる。同社はアニメ作画のクオリティーの高さで知られるが、CGの先端テクノロジーの取入れにも積極的である。2009年にはフルCGアニメーションの劇場作品『ホッタラケの島 〜遥と魔法の鏡〜』の製作でも注目を浴びている。
押井守監督も2008年に『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊2.0』にて、フルCGアニメーションを試みている。今回の3D立体視への取り組みは、プロダクション I.G、押井守監督が今後の作品に最新のエンタテイメントテクノロジーを取り入れてくることを期待させる。

サイボーグ009公式サイト 009ing /http://009ing.com/
プロダクション I.G /http://www.production-ig.co.jp/
CEATEC JAPAN 2010 /http://www.ceatec.com/2010/ja/
CEATEC パナソニック特設サイト
/http://www.panasonic.net/exhibition/ceatec2010/ja/
原作・石ノ森章太郎
パナソニック×「サイボーグ009」×押井 守
3D立体視アニメーション009
日時: CEATEC JAPAN 2010
2010 年10 月5 日(火)~10 月9 日(土)
会場: 幕張メッセ (日本・千葉)。
場所: パナソニックブース(HALL1)
概要: (c)石森プロ 制作:プロダクション I.G 提供:パナソニック株式会社