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作品をパネルで紹介するほか、映画の制作に利用した背景美術や場面写真、原画などを展示する。さらに設定資料やレイアウト、シナリオ、絵コンテ、さらにアフレコ台本といった様々な資料が会場に持ち込まれ、アニメーションが出来るまでを解説する。
『宇宙ショーへようこそ』は、文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞したテレビアニメ『かみちゅ!』の舛成孝二監督が4年の製作期間を経て、世に問う作品だ。田舎の小学生たちを主人公に、美しい田舎の風景から物語はスタート、そこから舞台は宇宙へと飛び、壮大な冒険が始まる。子供であれば誰もがワクワクするようなSFファンタジーである。
映画は世界三大映画祭のひとつベルリン国際映画祭ジェネレーション部門に公式出品、さらに主題歌を現代のシンデレラ スーザン・ボイルさんが担当することなどでも話題呼んでいる。今年の夏の注目の映画のひとつである。
映画を制作するA-1 Picturesは、杉並区に拠点を持つ。杉並アニメーションミュージアムのある杉並区には、A-1 Picturesも含めて70以上ものアニメスタジオが集中するアニメ産業の集積地。同区は、ミュ-ジアム以外にも様々なアニメ産業の発展支援に取り組む。
今回の展覧会は、そうしたA-1 Picturesと杉並区のつながりから実現した。A-1 Picturesが初めて手掛ける長編劇場アニメの制作資料が、まず地元で公開される。映画を観る前、観た後に是非訪れたい展覧会だ。
(C)A-1 Pictures/「宇宙ショーへようこそ」製作委員会
杉並アニメーションミュージアム /http://www.sam.or.jp/
『宇宙ショーへようこそ』
/http://www.uchushow.net/
2010年6月26日(土) 新宿バルト9、シネ・リーブル池袋ほか全国ロードショー
配給:アニプレックス