アヌシー映画祭 「サマーウォーズ」、「ONE PIECE」公式作品に選出
アヌシー国際アニメーションフェスティバルの長編アニメーション部門の公式コンペティション作品に日本から『サマーウォーズ』と『ONE PIECE FILM Strong World』が選ばれた。
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今回ノミネートされた作品は、日本の2作品はセルタッチの2Dアニメーションとなっているほか『Fantastic Mr. Fox』は人形を使ったファンタジーアニメーション、『metropia』は3DCGの近未来SF、『Allez raconte !』と『Kerity la maison des contes』は子供向けの2Dアニメーション、『Piercing 1』は社会的なテーマを持ったものだ。表現方法、ターゲット層、そして製作国と現在のアニメーションの世界状況を表すかのように多様になっている。
日本から長編部門の公式作品が選出されるのは、2008年の『EX MACHINA-エクスマキナ-』、『ピアノの森』以来2年ぶりとなる。また『サマーウォーズ』は細田守監督の作品としては、2007年に特別賞を受賞した『時をかける少女』に続くものだ。『ONE PIECE FILM Strong World』と伴に、本映画祭でも活躍が期待される。
アヌシー国際アニメーションフェスティバルは、1960年にカンヌ国際映画祭からアニメーション部門が独立するかたちで設立された。世界最大、そして最も歴史の古い映画祭として広く知られている。国際アニメーション見本市、コンファレンスも充実させるなど、数ある国際アニメーション映画祭でも群を抜いた存在である。
近年は伝統的に目が向けられることが多い短編アニメーションに加えて、長編アニメーション部門にも力を入れている。長編アニメーションは今回オープニングを飾る『シュレック4』など、様々な特集上映のなかでも取り上げられる。また、コンペティション以外の公式上映作品として6作品が選ばれており、うち4作品は日本からとなった。『マイマイ新子と千年の魔法』、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』、『REDLINE』、『よなよなペンギン』である。こちらも映画祭を賑わすことになりそうだ。
今年のアヌシーでは、長編アニメーション以外でも日本からの公式出品が例年になく多い。コンペティションの対象になる作品だけでも、短編部門5本、テレビシリーズ3本、学生部門2本、ミージュックビデオ部門1本となっている。これにコンペティション外のパノラマ部門6作品があり、国際映画祭での日本の存在感も高まりそうだ。
これに加えてアヌシーは今年で50周年を迎える。50周年記念として大掛かりな特集企画を設け、国内外の大物監督、プロデューサーも多数参加する。6月のアヌシーが大きく注目される。
アヌシー国際アニメーションフェスティバル /http://www.annecy.org/
長編アニメーション部門公式出品作(コンペティション部門)
『ONE PIECE FILM Strong World』 (日本)
『サマーウォーズ』 (日本)
『Fantastic Mr. Fox』 (米国)
『metropia』 (スェーデン)
『Allez raconte !』 (フランス)
『Kerity la maison des contes』 (フランス・イタリア)
『Piercing 1』 (中国)
長編アニメーション部門公式出品作(コンペティション以外・日本作品のみ)
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』
『マイマイ新子と千年の魔法』
『REDLINE』
『よなよなペンギン』
《animeanime》