劇場公開初日には新宿ピカデリーにて、主演の仲 里依紗さんをはじめとする俳優陣 中尾明慶さん、石丸幹二さん、青木崇高さん、石橋杏奈さん、そして谷口正晃監督が出演する舞台挨拶も行われた。2010年の新たなスタンダートとなるべく作られた映画のスタートを祝った。
『時をかける少女』は、古くはNHKのテレビドラマ、80年代の原田知世さん主演による大林宣彦監督の劇場版、2006年細田守監督によるアニメ版と数々の作品が繰り返し作られてきた。そうしたなかで谷口正晃監督は、今回の映画の舞台を新しい時代に相応しい2000年代に移した。現代の少女 芳山あかりが、1974年にタイム・リープするというものだ。映画に現代性を加えることで、新たな魅力を実現する。
こうした映画の成功について監督は、「人を描いてこそ映画だと考えているので、内面をきちんと見せてくれる実力ある役者が揃って、現場にいることが楽しい作品でした。仲さん演じる芳山あかりが、どの『時をかける少女』とも違う瑞々しさを出してくれました。予想外の演技に何度もノックアウトされていました」と出演者の演技にも助けられた様子を紹介した。
どの『時をかける少女』とも違うと言われた仲さんだが、実は『時をかける少女』の主演は2006年のアニメ映画版について2度目となる。これについて仲さんは「アニメ版で『時をかける少女』に出会って、大好きな作品なので、今回も嬉しかったです。とても大きなブランドなので不安もありましたが、皆さんに支えて頂いて、とても良い作品になりました」と話す。とても充実した撮影だった様子だ。
司会者から「もしタイム・リープできるとしたら?」との質問が出ると、「私は恐竜に似ていると言われるので、恐竜のいる時代に行って、実際の色などを確認して本にしたいですね」とやや意外な答えも。
映画は新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネスイッチ銀座ほかで公開中となっている。

(C)映画「時をかける少女」製作委員会2010
映画『時をかける少女』 /http://tokikake.jp/
