そうしたなかで『マイマイ新子と千年の魔法』がこの2月に、フランスの3つの映画祭で公式上映されることが決まった。第20回シネ・ジュニア国際映画祭コンペティション部門、第10回イマージュ・パル・イマージュ、カルト・ブランシュである。いずれの映画祭にも、片渕須直監督が現地を訪れる。
シネ・ジュニア国際映画祭は3歳から15歳の児童向けの映画にフォーカスした映画祭で、『マイマイ新子と千年の魔法』はこの長編コンペティション部門への出品となる。監督の舞台挨拶のあるプレミア上映に加えて、会期中およそ10回の上映を行う。
第10回イマージュ・パル・イマージュでは、『マイマイ新子と千年の魔法』に加えて、片渕監督の前作『アリーテ姫』も合わせて上映する。片渕監督のアニメ映像が、より広く紹介されることになる。カルト・ブランシュは、フランス版イメージ・フォーラムといった位置づけにある。今回は映画のダイジェスト版と、片渕監督が影響を受けた作品として、ノーマン・マクラーレンさん、ユーリ・ノルシュテインさん、矢吹公郎さんといった国内外の短篇アニメ-ションも紹介するなど作品とクリエイティブの世界により深く切り込む。
もともと本作の評価は海外でも高く、昨年8月のロカルノ国際映画祭でのワールドプレミアが行われ好評を博している。また、9月にはオタワ国際アニメーションフェスティバルでも公式上映された。また、2月末にはニューヨーク国際チルドレンズ映画祭でも上映を予定しており、ヨーロッパから米国、カナダへと広がっている。
『マイマイ新子と千年の魔法』 /http://www.mai-mai.jp/

(c)高樹のぶ子・マガジンハウス/「マイマイ新子」製作委員会