「マイマイ新子と千年の魔法」公開舞台挨拶「子どもの世界を描いた」
11月21日、劇場アニメ映画『マイマイ新子と千年の魔法』が、全国ロードショーをスタートした。監督は『アリーテ姫』や『ブラックラグーン』の片渕須直さん、アニメーション制作はマッドハウス、実力派のスタッフが揃った話題の映画である。
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映画の公開初日となった21日には、これを記念して東京・新宿ピカデリーで、片渕監督と青木新子役の福田麻由子さん、島津貴伊子役の水沢奈子さんが舞台挨拶を行った。
作品は既にロカルノ国際映画祭、オタワ国際アニメーション映画祭など海外でたびたび紹介されている。また、国内でも試写会や先行上映会を重ね、作品の評判は口コミで広がっている。当日の劇場は満員となり、幅広い観客から支持を集めている様子が見て取れた。
挨拶に立った監督は、『マイマイ新子と千年の魔法』について、「この映画では、正真正銘の子どもの世界を描こうと思いました。子どもの目に見えないもの、耳に聞こえないものは描いていません。大人の事情も、突然理不尽に子供に襲い掛かってくる。それを子どもたちなりに感じながら成長していくんです」子どもがテーマになっていることを紹介した。
そのうえで「この映画は、ぜひ、子供の心に戻って見てほしい。大人の心のままご覧になるとわからないものも、子どもの気持ちに戻ればきっと見えてくると思います」子どもだけでなく、大人にも観て欲しいと語った。
また、福田麻由子さんは、「この映画を観ると、友達って素敵だなって感じると思います。世代によって色んな見方ができると思います。ぜひ家族みんなで観てほしいです!」とこちらもいろいろな世代の人に観賞を薦める。
水沢奈子さんはアフレコの様子を紹介。「声の出演、というのは初めてで、福田麻由子ちゃんと会うのもアフレコの時が初めてだったので、とても緊張しました。でもアフレコを通じて、新子と貴伊子のように、自分も初対面だった麻由子ちゃんと仲良くなっていけたので、とても嬉しかったです。最後、収録が終わった時はふたりで抱き合って喜びました(笑)」作品の物語と同様、アフレコを通じて友情を育んだ様子。
『マイマイ新子と千年の魔法』は昭和30年代の防府を舞台に、主人公新子と転校生 貴伊子の出会いと友情を描く。それと同時に千年前の防府で物語が平行して進む構成が、作品を観るものに深い味わいを与える。片渕須直監督の演出が冴え渡る傑作だ。
『マイマイ新子と千年の魔法』 /http://www.mai-mai.jp
配給:松竹
《animeanime》