「アフロサムライ:レザレクション」木﨑監督 出身校でトーク | アニメ!アニメ!

「アフロサムライ:レザレクション」木﨑監督 出身校でトーク

 アニメ映画『アフロサムライ:レザレクション』が、本年の米国エミー賞美術監督賞を受賞し、12月に日本で凱旋公開をする。その劇場公開を前に、監督の木﨑文智さんの出身校である東京アニメーター学院で映画の特別試写会、そして監督が登壇するトークショーが行われた

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 アニメ映画『アフロサムライ:レザレクション』が、本年の米国エミー賞美術監督賞を受賞し、12月に日本で凱旋公開をする。その劇場公開を前に、監督の木﨑文智さんの出身校である東京アニメーター学院で映画の特別試写会、そして監督が登壇するトークショーが行われた。
 特別試写会では本編の冒頭30分が公開され、同校の生徒や来場者たちを沸かせた。その後は、監督が制作での苦労話や声優を務めたハリウッド俳優のことなど、映画に関して語った。

afro1110.jpg トークでは、この秋に話題を呼んだエミー賞アニメーション作品賞ノミネート、美術監督賞受賞にもふれられた。
 監督は、こういう賞があるからこそアメリカの映像業界はそこを目指してクオリティーの高いものを作り、どんどん新しいものができてきていると思う、日本にもこういう賞が、あればいいのにと語った。

 また、主演のサミュエル・L・ジャクソンさんの印象や演技については、「ハリウッドスターでしたね~。たくさんスラングを使って独特の言い回しをしていて、アメリカ人が聞くとすごいクールで面白いと感じるような演技をしてくれました」とスターの魅力を紹介した。

 会場からは作品に著名なアニメーターが多数参加していることからの質問もあった。そうしたアニメーターをどう束ね、うまくチームワークをとったのかについてである。
 これに対して監督は、「そういう方々にやってもらう場合は、こちらの期待以上のものがあがってくるのはわかっているので、基本的にお任せするというスタンス」と話す。押さえつけるのではなく、いかにモチベーションを上げてもらうかという点を重視しているとのことだ。

 最後はアニメーターを目指す人達にとして、「僕も20年この業界にいて、15年間アニメーターをやっていますが、10人いて残るのは2~3人なんですね。その中、絶対一流になるんだ、ああいう人になりたいというような目標意識を持って継続することが大事だと思います。そしたらいいことがあるよと伝えたいです」と語った。

 『アフロサムライ』は、岡崎能士さんが生んだアフロヘアの剣客アフロサムライを主人公としたアクション映画である。テレビのミニシリーズ『アフロサムライ』としてまずアニメ化され、その東洋、西洋、ブラックカルチャーとあらゆる文化の映像、音楽、デザインが、クロスした作品が、大好評を博した。
 今回の『アフロサムライ:レザレクション』は前作のヒットを受け、長編映画のかたちでよりパワーアップした続編となった。前作でアフロを演じたサミュエル・L・ジャクソンさんに加えて、『チャーリーズエンジェル』のルーシー・リューさん、『スター・ウォーズ』のマーク・ハミルさんらのハリウッドスターの声優出演も話題を呼んでいる。
 美術監督池田繁美さんによるエッジの利いた映像美は勿論、超高速で表現される、アクションシーンなど見所も多い。劇場公開は12月より渋谷シネライズで公開されるほか、全国で順次ロードショーを予定している。

afuroKeyVisual._.jpg『アフロサムライ:レザレクション』 
/http://www.afrosamurai2.jp/
12月よりシネマライズにて公開

(c)2009岡崎 能士・GONZO

《animeanime》

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