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今年開催6年目を迎えるTIFFCOMは、実写映画、テレビドラマを中心とする国内唯一の国際見本市として、年々その存在感を増している。
今年も過去最大の出展者数となり、事前の参加登録者数も過去最高になっている。世界的な不況は各国のメディア産業にも影響を及ぼしており、国内外のコンテンツ関連の見本市が例年より苦戦するなか非常に健闘している。
既に六本木ヒルズの40階の限られた展示スペースは、立錐の余地もない程利用されている。もし、このままイベントの成長が続けば、むしろ会場の在り方のほうが問題になりそうだ。
こうした健闘は海外からの企業出展が、昨年に引き続き好調を維持していることにありそうだ。今年の会場でも、昨年に引き続き、アジア各国企業からの出展が目立った。その地域は、中国、台湾、韓国、香港、タイ、マレーシアなどに及ぶ。
アジアを代表する見本市との認識が高まっていそうだ。初日となった20日の会場では、ビジネストークを行う姿が、数多く見られた。
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さらにセミナー企画のsemminar@TIFFCOMでは、東京アジアミュージックマーケットと東京国際アニメフェア実行委員会による企画がそれぞれ設けられた。映画やテレビドラマから、さらに広がりのあるセミナーの充実に結びついた。
トレードショーの評価は企業の出展数、来場者数だけでなく、期間中に成約したビジネスの数にも左右される。
いまだ不況色が残るなか、20日から22日までの3日間、どの程度の実績が残せるかが、TIFFCOMの評価を決める。その結果が、来年以降のTIFFCOMにさらに繋がって行くことだろう。
TIFFCOM 2009 /http://www.tiffcom.jp/2009/