「ヘタリア」、「ブレイク ブレイド」2010年劇場アニメに
2008年より国内アニメ業界では、テレビアニメ放映本数やOVA制作本数の減少が顕著となっている。それとは対照的に、劇場アニメの制作が活発化している。2009年に入り、
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こうした勢いは2010年にも引き継がれそうだ。2010年劇場公開予定のアニメ企画の発表が相次いでいる。この9月だけでも既にサンライズ制作の『いばらの王』、3D立体映画となる『アニバーサリー 劇場版 遊☆戯☆王 ~超融合!時空を越えた絆~』の公開予定が発表された。
そうしたなかさらに2本、2010年の劇場アニメ企画が明らかになった。ひとつはネットアニメ、モバイルアニメとして配信される『ヘタリア Hetalia Axis Powers』、もうひとつは『ブレイク ブレイド』である。
『ヘタリア Hetalia Axis Powers』は、同作の公式サイトや幻冬舎のサイトにて9月24日に劇場版制作決定として発表された。サイトでは2010年公開予定とのみしており、詳細については今後雑誌「月刊コミックバーズ」(幻冬舎)や公式サイトにて発表するとしている。
公開時期も発表されていない。しかし、幻冬舎では2010年春に単行本3巻の発売予定を同時に発表しており、この前後に設定される可能性が考えられる。
『ヘタリア Hetalia Axis Powers』は、日丸屋秀和さんによるウェブマンガを原作としている。世界各国を擬人化したキャラクターと辛口のギャグ、そして軽いBLテーストが人気を集めている。
作品はウェブマンガから始まり、単行本、アニメとその世界を拡大している。マンガの多くはウェブで公開されているのもかかわらず、シリーズ累計売上90万部を突破するベストセラーとなっている。
こうした人気から『ヘタリア』は、今年1月にテレビアニメ化されキッズステーションで放映を予定していた。しかし、キャラクターの表現について韓国で批判が起きた後、放映は中止された。
その後、アニメはウェブ、モバイルで放映され人気を博し、第2シーズンも制作されている。今回はそれがさらに劇場版へと拡大することになる。
ウェブ作品が原作の劇場アニメというまだまだ数の少ない例となっている。劇場アニメの新しいトレンドを表す映画となる。
ウェブ発という点では、『ブレイク ブレイド』も同様だ。ウェブマンガ雑誌「FlexComix ブラッド」に掲載される『ブレイク ブレイド』のアニメ化は、今年8月に既に発表された。今回この作品が劇場アニメであることが明らかになった。
制作を担当するアニメ製作会社プロダクション I.Gの作品ラインアップで、『ブレイク ブレイド』が劇場作品として掲載されたためである。プロダクション I.Gにとっては、2010年1月9日公開の『東のエデン 劇場版 II Paradise Lost』、『劇場版“文学少女”』に続く3作目となる。
まだ2009年は4ヶ月以上残しており、今後も同社による2010年公開の劇場アニメの発表が増える可能性もある。劇場アニメ製作に積極的なプロダクション I.Gの勢いを示すものと言えるだろう。
ウェブ発のコンテンツの劇場映画化は、プロダクション I.Gにとって初めてではない。劇場公開は小規模だったが、モバイルで配信されたアニメ『チョコレート・アンダーグラウンド』の劇場版制作といった例があるからだ。
これはプロダクション I.Gが、ウェブコンテンツやウェブ関連企業とのコラボレーションに積極的であることを示している。
アニメ「ヘタリア Hetalia Axis Powers」公式サイト /http://hetalia.com/
「ヘタリア Axis Powers」(幻冬舎) /http://www.gentosha-comics.net/hetalia/
『ブレイク ブレイド』 公式サイト /http://breakblade.jp/
《animeanime》