セルシス第2四半期 アニメ・マンガなど制作ソフト売上38%増
電子書籍ビューア事業やアニメ・マンガ制作ソフト事業のセルシスは、6月5日に平成21年10月期第2四半期の決算を発表した。売上高が12億1900万円と前年同期比で10.5%増加したほか、営業利益は1億400万円(前年同期比3.4%増)、経常利益1億500万円(前年同期比4.2%増
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セルシスの事業は電子書籍サポート事業とクリエイターサポート事業、それにコンテンツ制作事業から構成される。このうち電子書籍サポート事業とクリエイターサポート事業が順調だった。
電子書籍サポート事業は、主に電子書籍ビューア「BookSurfing」を中心に電子書籍配信のソリューションサービスを提供する。BookSurfingを利用するサイトは2009年4月末で携帯5キャリア合計752サイトに達しており、前年同月比で38.5%増である。また、サイト数だけでなくファイル数も依然拡大しており、その数は320万ファイル以上になる。
セルシスは第2四半期も第1四半期に引き続き、電子コミックが堅調に推移したという。売上高は前年同期比27.6%の8億4700万円で、依然続く電子コミック市場の拡大の追い風を受けた。
一方、クリエイターサポート事業は、アニメ制作支援ソフトウェアのRETASシリーズとマンガ制作ソフ
トウェアのComicStudio、イラスト作成ソフトウェアIllustStudioなどの開発・販売が中心となっている。今期はマンガ制作のスタンダードソフトとなっているComicStudioが従来どおり堅調であった。
さらに近年伸び悩んでいたRETASシリーズが、RETAS STUDIOの発売で売上を伸ばした。RETAS STUDIOはこれまでのシリーズソフトを統合し、より手頃な価格で提供した商品である。プロの現場だけでなく、一般ユーザーの開拓に成功したとみられる。
今期はさらにイラスト作成ソフトウェアのIllustStudio」を4月から発売している。アニメ制作、マンガ制作に続く主力ソフトになるのか、今後の展開が注目される。クリエイターサポート事業の売上高は2億円と前年同期比で38.3%増と急伸した。
一方で、コンテンツ制作事業はモバイルコンテンツ制作の売上高振るわず、1億7000万円(前年同期比41.5%減)と不調であった。
しかし、全体としては事務所移転費用の増加も吸収し、堅調な業績を維持した。セルシスはこうした決算を見込んで、既に第2四半期の業績予想を変更している。しかし、通期決算については、現時点での変更は行なわれていない。
セルシス /http://www.celsys.co.jp/
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