『劇場版ムーミン パペット・アニメーション〜ムーミン谷の夏まつり〜』は、フィンランドの作家トーベ・ヤンソンのよく知られた『ムーミン・シリーズ』を原作としている。日本でも長年愛され続けてきた作品とキャラクターだ。
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(c) Oy Filmkompaniet/Filmoteka Narodowa / Jupiter-Film / Moomin Characters TM
今回の映画は、2003年に劇場公開され大ヒットになった『ムーミン パペット・アニメーション』を、最新の技術によりクリアな美しい映像としたものだ。新たなかたちで復活する映像が注目だ。
また、これまでは短編集となっていた物語も、長編映画へと再編集されている。より劇場映画として楽しめるスタイルとなった作品の変化にも注目したい。
トーベ・ヤンソンのムーミンと言えば、日本でもテレビアニメ『ムーミン』や『楽しいムーミン一家』などたびたびアニメーション化されている。それだけ日本人にとっては、特に愛すべきキャラクターと言っていいだろう。
今回のパペット(人形)を使ったアニメーションは、フィンランド本国で製作されたもので、日本のセルアニメーション版とはまた違った趣を持っている。人形によるキャラクターたちのふわふわしたユニークな質感や北ヨーロッパらしい豊かな色彩が魅力の作品は、原作者トーベ・ヤンソンものお気に入りだったという。
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(c) Oy Filmkompaniet/Filmoteka Narodowa / Jupiter-Film / Moomin Characters TM
また、製作にはヤンソン自身も監修として関わっている。ほのぼのと心温まるストーリーは、原作の世界観を忠実に描きだす。『ムーミン・シリーズ』の原作ファンにとっては、見逃すことの出来ない映画と言っていいだろう。
実は2009年は、ムーミンの故郷であるフィンランドと日本の修交90周年でもある。今回の映画の上映だけでなく、さまざまなムーミンのイベントが日本各地で開催されている。映画を観ながら遠意フィンランド地に思いを巡らせるのもいいかもしれない。
『劇場版ムーミン パペット・アニメーション〜ムーミン谷の夏まつり〜』
/http://moomin.asmik-ace.co.jp/
8月1日(土)より渋谷シネクイントにて3 週間限定モーニングショー
配給:アスミック・エース
監督: マリア・リンドバーグ
製作・提供: オイ・フィルムコンパニエット・アルファ・Ab
共同製作: フォルモテカ・ナロドワ/ジェピター・フィルム・GmbH
2008年/フィンランド/デジタル/ヴィスタ・サイズ/カラー