この告知情報によれば、作品はフジテレビ開局50周年、手塚治虫生誕80周年記念となる。生誕80周年を期に打ち出す、手塚治虫関連の大型企画のひとつとしての位置づけだ。今年の夏放映を予定している。

『ジャングル大帝』は、これまでにもテレビや劇場などで度々アニメ化されている。しかし、今回発表されたスタッフ陣から、これまでの手塚作品のイメージを覆す意欲作であることが伝わって来る。
まず監督は『コードギアス 反逆のルルーシュ』や『プラネテス』などのSFアニメにヒット作のある谷口悟朗さんが務める。谷口監督のこれまでの作品はマニア向けが多いだけに、製作側にとっても、監督にとっても挑戦的なものになる。
作品のチャレンジは監督だけではない。キャラクターデザイン原案の天野喜孝さんも挑戦的だ。天野喜孝さんは『ファイナルファンタジー』や『吸血鬼ハンターD』のイラストレーションなど、繊細なタッチが特長となっている。太い実線が特長の手塚治虫のキャラクターである『ジャングル大帝』を、どのように咀嚼するのだろうか。
会場にはこれまでのレオのイメージを覆す天野氏によるキャラクターデザイン案も展示されており、必見である。このほか会場にはイメージボードやキャラクターデザインもあり、今回のアニメフェアで見逃せない展示のひとつとなっている。
脚本は、『SMAP×SMAP』や『めちゃ×2イケてるっ!』などを手掛ける人気放送作家鈴木おさむさんが、アニメ業界の外から参加する。鈴木おさむさんにとっては、初のアニメの脚本となる。
さらに、美術監督は『リボンの騎士』や『アンデルセン物語』の西田稔さんだ。ビッグネームばかりの、そして、かなり驚きのある挑戦的な布陣、『ジャングル大帝』はこの夏一番の話題作になりそうだ。
手塚プロダクション /http://tezukaosamu.net/