これは、既に公開されているヤッターマン1号、ヤッターマン2号に続くものだ。ヤッターマン1号、2号と同様に、原作のテイストを限りなく引きだしたユニークな衣装が注目となっている。
まず目を惹くのが、タイトで印象的な衣装の深田恭子さん演じるドロンジョ。原作のビジュアルを再現するだけでなく、実写版ならではのオリジナル部分も取り入れている。
特にドロンジョの特長であるロングブーツは、トータルのバランスを考えてヒールの高さを18cmにした。これは自ら細部までリクエストした、深田恭子さんの意見を取り入れたものだ。

(c)2008 タツノコプロ/ ヤッターマン製作委員会
深田恭子さんは今回の衣装とドロンジョ役について、ドロンジョの衣装を着て徐々に役に入っていたという。さらに、「ドロンジョは皆さんに愛されているキャラクターだし、皆さんの中ではっきりイメージがあるので、最初にドロンジョ役の話をもらったときは少し不安でした。皆さんのドロンジョのイメージを裏切らないようにしつつ、実写版ならではのドロンジョになるよう自分なりに頑張りました」と話す。
そのドロンジョの手下二人を演じるのは、生瀬勝久さんとケンドーコバヤシさん、それぞれメカの天才ボヤッキーと怪力担当のトンズラー役である。こちらも原作通りのイメージが目指されたようだ。
ボヤッキーつけ鼻、トンズラーのつけ出っ歯は、いかにもなつくりでユニークな演出だ。さらに本物のおなかと見間違うほど精巧なつくりとなったトンズラーの身に着ける肉襦袢も見所だ。これらの衣装もヤッターマンと同様すべて本革製で、全員分の衣装総制作費用はなんと5000万円にもなる。

(c)2008 タツノコプロ/ ヤッターマン製作委員会
生瀬勝久さんはボヤッキーについて、「手探りでボヤッキーを作っていきました。ボヤッキーはドロンジョ様命!ドロンジョ様を基準にすべての行動が始まります。この衣装になるとボヤッキーにスッと気持ちが入っていったので、恥ずかしいという気持ちはあまりありませんでしたね。そういう意味では衣装のおかげで演じやすかったと言えるかもしれません。楽しく調子に乗ってやっていますので、皆さんお楽しみに」とのこと。
ケンドーコバヤシさんからは、「みんな、この衣装のマスク制作のため顔の型をとったりしましたが、自分だけ身につける肉襦袢などのために、全身の型をとられてしんどかったです。ここまでやるともうこの衣装含めて自分の私服に近い感じで(笑)、サラッとはおって撮影現場近くのコンビニにも行ったりしていましたよ。トンズラー役を演じるにあたっては、この役はボクにぴったりだと自負しております。自分は演技をするために生まれてきた男ですからねぇ、役者人生の全てをこのトンズラー役にかけたいと思っています(笑)」と、いずれも意気込みは十分だ。
『ヤッターマン』 公式サイト /http://www.yatterman-movie.com/
3月7日(土)全国ロードショー