作新学院 マンガ・アニメを教育活用 里中満智子氏カリキュラム作成
栃木県宇都宮市の作新学院高校は、2009年度より漫画やアニメを活用した授業を開始する。この試みは同校が創立123年を記念して行う「『作新力』プロジェクト」の一環である。
9月28日に創立123年記念講演会として、漫画家の里中満智子氏による記念講演が同校で行われ
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9月28日に創立123年記念講演会として、漫画家の里中満智子氏による記念講演が同校で行われた。そしてこの授業のカリキュラムも、同校の特別顧問として迎えられた里中氏が「マンガ・アニメで育つ『人間力』」として作成している。
授業が行われる学部は総合進学部と情報科学部である。総合進学部では、大学進学・専修進学・キャリア系列を対象に1年次にマンガ・アニメを通して「想像力」、「表現力」、「伝達能力」、「多角的なものの見方」を身につける。
具体的には、マンガを使った作文や小論文の学習や、マンガの発想力を生かして物事への理解力を深めるとしている。
情報科学部では、より掘り下げたかたちになる。普通科総合選択コースには、科目として「マンガ基礎」、「アニメーション基礎」が設置される。
マンガの主人公になりきって物語を想像したり、シーンを描いたりしながら発想力や想像力を養う。さらに美術デザイン科には「マンガ・アニメ・映像コース」が新設される。
作新学院高校の出身者には、デザイン科から東京造形大学へ進学し、現在同大学大学院に所属する坂元友介氏がいる。
坂元氏は『電信柱のお母さん』などでの多くの受賞歴を有し、NHK総合で放送中の「星新一 ショートショート」で『買収に応じます』などを制作している。同氏は、高校時代から既に目覚しい活躍をしていた。
近年では、2006年度に創造学園大学附属高等学校(長野県松本市)にも、マンガアニメ科が設置されている。今年度からは大阪市の帝塚山学院高校の美術コースで「イラスト・マンガ・アニメ専攻」が始まっている。
また、高知県で1992年から毎年夏に開催されている「まんが甲子園」も盛況である。全国でも美術や情報に関するコースが設置されている高校は少なくなく、漫画やアニメを授業に取り入れる事例もある。それだけに、今後もこのような学校が増えてくる可能性は充分にあるだろう。
【真狩祐志】
作新学院 /http://www.sakushin.ac.jp/
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