「散香」は映画の見せ場である空中戦で活躍する戦闘機、映画のなかで最も印象的なメカニックであり、作品を象徴する存在である。
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この「散香」を秋山工房が、「散香」をモデルに実物の1/2サイズという巨大モデルとして制作した。秋山工房は映画等で利用するセットや造型物の制作で知られた会社である。最近ではエヴァンゲリオン初号機ヒューマンスケールフィギュアといった作品でも大きな話題となっている。
押井守監督の作品では、監督が総合演出を務めた愛知県万博パビリオン「めざめの方舟」に登場した立体造形の六将像の制作を行っている。押井守監督にとってはお馴染みの造型グループである。
また戦闘飛行機については、昨年劇場公開された『俺は、君のためにこそ死ににいく』の撮影で使用された隼戦闘機の制作も秋山工房が手がけている。臨場感あふれる造形と忠実な再現力で、航空機ファンの間で知られている。
こうした技術力と再現力で、今回は小説とアニメのなかでしか存在しなかった「散香」をあたかも存在するかのように再現した。そして、大型モデルならではのディティールの作り込みを行っている。それは映画の迫力をそのままに伝えるもので、従来のモデルを大きく越える。
今回制作されたモデルは作中の設定のおよそ1/2のスケールであるが、その大きさは3825mm全幅3870mmという巨大さだ。
また、機体の監修には『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』のメカニックデザイナーであるプロダクション I.Gの竹内敦志氏が参加した。
今回の1/2スケール「散花」は、既に7月3日に開催された『スカイ・クロラThe Sky Crawlers』のジャパンプレミア会場でも披露され注目を集めている。
さらに今後は、7月19日から8月31日まで東京・汐留の日テレタワーで開催される「GO!GO!SHIODOMEジャンボリー」会場内に設置される予定だ。より多くの人に、モデルが一般公開される。多くのファンが集まる場所だけに注目を集めそうだ。
スカイ・クロラ The Sky Crawlers 公式サイト /http://sky.crawlers.jp/