仏アングレーム公式作品に日本の6作品「デスノート」「失踪日記」等
フランス最大のバンドデシネ(ヨーロッパ漫画)、コミックス、マンガのフェスティバルであるアングレーム国際バンドデシネ・フェスティバルの2008年公式セレクションに日本のマンガ4作品、ヘリテッジアワード(遺産賞)の公式セレクションに2作品が選ばれた。
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今回公式セレクションに選出されたのは、『鉄コン筋クリート』(松本大洋)、『DEATH NOTE』(原作:大場つぐみ、作画:小畑健)、『ヘルタースケルター』(岡崎京子)、『失踪日記』(吾妻ひでお)の4作品である。また、ヘリテッジアワードに選ばれたのは『弓道士魂』(平田弘史)と『やさしい人』(安部慎一)の2作品である。
アングレームの公式セレクションは、フェスティバル内で選ばれるアングレームの最優秀コミック賞(グランプリ)のノミネート作品でもある。2006年12月から2007年11月までにフランス語で出版された作品を対象としている。
またフェスティバルは世界的に知られたイベントで、グランプリと公式作品も高い注目を集める。昨年は水木しげるさんの『のんのんばあとオレ』がグランプリを受賞し、日本でも大きな話題となった。
今回は翻訳作品を含めて50作品が公式作品にセレクトされたが、日本マンガは4作品と昨年の8作品に較べると数が減っている。
松本大洋さんの『鉄コン筋クリート』は、2006年に米国人監督マイケル・アリアス氏の手でアニメ映画化されている。映画はフランスでも2007年に紹介がされており、これをきっかけにマンガへの注目も増したと見られる。
同様に『DEATH NOTE』のセレクションも、実写映画化とテレビアニメ化が、作品への注目度をさらに高めた結果といえるだろう。『失踪日記』は、日本でも出版当初大きな話題を呼んだ作品で、フランスでの反応が気になるところだ。『ヘルタースケルター』は、通好みの作品を積極的に取り上げるアングレームならではの作品となった。
また、ヘリテッジアワードは、未来に残すべき作品をコンセプトにしている。このため候補作品は巨匠による名作が主に取り上げられる。今回は日本以外の作品に『ムーミン』も候補に挙がっている。
そのリストに並んだ『弓道士魂』は、日本の時代劇マンガの巨匠平田弘史さんの代表作。また、ガロ出身の安部慎一さんの『やさしい人』は、日本人でも見落としがちな作品を丹念に評価するアングレームらしい選択である。
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/フランス アングレーム公式作品に日本漫画多数選出
アングレーム国際バンドデシネ・フェスティバル /http://www.bdangouleme.com/
2008年公式セレクションの日本作品
鉄コン筋クリート (松本大洋)
DEATH NOTE (原作:大場つぐみ、作画:小畑健)
ヘルタースケルター (岡崎京子)
失踪日記 (吾妻ひでお)
2008年ヘリテッジアワード公式セレクションの日本作品
弓道士魂 (平田弘史)
やさしい人 (安部慎一)
公式作品の一覧(英語)
/http://www.bdangouleme.com/22-selection-2008-official-selection
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