東映アニメ『パワーパフガールズ』リメイク化
昨日より開催されている東京国際アニメフェア4月1日の記者会見において、東映アニメーション、アニプレックス、カートゥーンネットワークは3社共同で米国の人気アニメーション『パワーパフガールズ』のリメイクアニメ『出ましたっ!パワパフガールズZ』(仮タイトル)
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この作品をもとに、東映アニメーションが日本アニメとしてリメイクする。プロデューサーには関係3社からカートゥーンネットワークで『HiHi Puffy AmiYumi』を手懸けたサム・レジスター氏と東映アニメーションで『デジモン』『おジャ魔女どれみ』を手掛けた関弘美氏、アニプレックスで『鋼の錬金術師』を手掛けた勝股英夫氏があたる。また、キャラクターデザインに下笠美穂氏、演出に角銅博之氏が決まっている。
現在はこれから詳細を考えていく段階ということであるが、公開されたプロモーション映像は日本でも受ける『パワーパフガールズ』を目的にしている通り、従来の『パワパフ』のイメージを根底から覆すものであった。舞台は、東京らしき場所でキャラクターの名前も日本風、デザインはまるっきり日本アニメである。米国の会社カートゥーンネットワークが加わることで想像された米国風は一切なかった。むしろ、『セーラームーン』や『プリキュア』を思い起こさせるようなデザインと雰囲気である。何しろ『パワパフガールズZ』の“Z”は、東映アニメの最大のヒット作『ドラゴンボールZ』に由来するという。
勿論、『パワパフ』という貴重な資産を使う以上、カートゥーンネットワークの目標は世界市場であるはずだ。そのカートゥーンネットワークの決断が、日本で受ける『パワパフ』なら世界で受けるだろうという。そうした狙いがあるとはいえ、よくぞ『パワパフ』をここまでと正直驚く。
日本アニメの頭打ちが囁かれる一方で、先の『HiHi Puffy』や『ティーンタイタンズ』、『トータリースパイズ』といった日本風のアニメは大きな人気を米国で獲得している。このため日本アニメ自体はまだまだ価値が高いと考えられているのだろう。
これは今回のアニメフェアの中で見られた大きな流れである日米のアニメビジネスの融合とも繋がる。現在、日本企業は、直接米国に進出したいという気持ちを強く持ち始めている。一方で、米国企業はこれまでの単に作品を放映するだけでなく、自らも著作権ビジネスに加わりたいという意識が高まっている。その結果、両者の利益が合致する共同製作が今回のビジネスフェアの主要なテーマに浮上して来ているように感じる。
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《animeanime》