アニメ産業の市場規模は過去10年で倍増、声優業界の変化に関する調査結果が発表 | アニメ!アニメ!

アニメ産業の市場規模は過去10年で倍増、声優業界の変化に関する調査結果が発表

アプラは、さまざまな調査データより読み取った声優業界の変化に関する調査結果を発表。アニメの人気上昇に伴い、アニメ産業の市場規模は大きくなり声優志望者も増えているが、声優だけで食べていくには困難な世界である現状が読み取れる。

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アプラは、さまざまな調査データより読み取った声優業界の変化に関する調査結果を発表。アニメの人気上昇に伴い、アニメ産業の市場規模は大きくなり声優志望者も増えているが、声優だけで食べていくには困難な世界である現状が読み取れる。

2002年~2021年の調査によると、アニメ産業の市場規模は国内外ともに右肩上がりで過去10年で倍増(表01)しており、アニメの制作本数に関しても増加傾向にある(表02)。少子化が進んでいるにも関わらず、アニメの人気上昇・市場の拡大が見られるということは、経済力のある大人からの人気が高まっていると考えられる。

また、アニメの人気上昇に伴い声優の需要も増加している。声優のデータベースとして業界でも使われている「声優名鑑」に掲載されている声優の数を比較すると、2011年には988人だったことに対して2021年には1,562人と、10年で約1.5倍に増加している(表03)とのことだ。

そしてアニメや声優の人気が高まっていることから、声優の志望者も増えている。しかし、専門学校や養成所などに通っている人、声優を志望している人数に対して、実際に声優として活動できている人の割合が少ないことが現実となっている。声優を志望している人は30万人(表04)と言われているが、「声優の収入実態調査」(回答数260件)の調査では、7割の人が年収300万円以下と回答しており(表05)、「声優」だけで食べていくことの難しさがデータからも読み取ることができる。

調査データから読み取れるように、声優として活動するにはさまざまな壁が存在し活動が困難だ。アプラは「声を活かした活動がしたい」という想いをカタチにするプロジェクト「ボイスプラネット」を運営し、プロジェクト参加者に対して広告ナレーションや広告モデルのコンペを開催している。本プロジェクトは仕事を創出する目的のもと行われ、コンペ形式で選ばれると同社の広告のモデル・ナレーションとして出演できるとのことだ。

※表01. アニメ産業市場の推移(広義のアニメ市場/単価:億円)、一般社団法人 日本動画協会『アニメ産業レポート2022』
https://aja.gr.jp/info/2049
※表02. アニメ産業の動向、株式会社帝国データバンク『「アニメ制作業界」動向調査(2022)』、一般社団法人 日本動画協会『アニメ産業レポート2021』を基に帝国データバンク作成
https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/pdf/p220803.pdf
※表03. 『声優名鑑』の掲載人数の推移、株式会社イマジカインフォス
https://seigura.com/news/61150/
※表04. 声優業界の現状、2020年放映、ABEMA TV「ABEMA Prime」より
https://times.abema.tv/articles/-/7062462?page=1
※表05. 声優の年収調査、VOICTION『22年9月実施声優の収入実態調査及びインボイスに関するアンケートのまとめ』
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000109174.html

《Branc編集部》

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