総合アニメイベントAnimeJapan 2015は何を目指す?総合プロデューサー池内謙一郎氏、廣岡祐次氏に訊く-前編- | アニメ!アニメ!

総合アニメイベントAnimeJapan 2015は何を目指す?総合プロデューサー池内謙一郎氏、廣岡祐次氏に訊く-前編-

インタビュー ビジネス

右)池内謙一郎氏、左)廣岡祐次氏
右)池内謙一郎氏、左)廣岡祐次氏 全 3 枚 拡大写真
2015年3月20日から22日まで(20日はビジネスデー)、東京ビッグサイトにてAnimeJapan 2015が開催される。日本最大級を掲げて2014年にスタートした総合アニメイベントだ。今年3月の第1回は2日間で11万1252人を動員する大成功を収めた。
イベント期間中は最新作の情報から人気声優・アーティストの登場するステージ、さらにファミリーキッズ向けやビジネス見本市、就職まで、まさに日本のアニメの全てをカバーする企画でいっぱいになる。ほかにない多様な企画は、AnimeJapanが、アニメ業界が横断的に結束することで実現する。
そんな総合アニメイベントAnimeJapan 2015は何を目指しているのだろうか?そしてどのように運営されているのだろうか?総合プロデューサーである池内謙一郎氏、廣岡祐次氏に話を伺った。

AnimeJapan 2015
http://www.anime-japan.jp/

■ 日本の存在感を示し、日本のアニメを広げていく、それがAnimeJapan 2015

国内には2013年まで、東京国際アニメフェアやアニメ コンテンツ エキスポといった総合アニメイベントがあった。AnimeJapan 2015はこれらの経験を活かすかたちで、2014年に立ち上がった。また国内にはコミックマーケットをはじめ数々のアニメ・マンガ・ゲームのイベントがある。
AnimeJapanは、これらのイベントとは異なるものなのだろうか?最初に、AnimeJapanとは何なのか?についてからインタビューをスタートした。

―基本的なことから伺わせてください。そもそも「AnimeJapan 2015」とは何なのでしょう?春にある総合アニメイベントであることは、多くの人が知っています。ただそのコンセプトはみなさん意外と知らないかなと思います。誰が、誰に向けて、誰のためにやるイベントなのかから教えていただいていいですか?

廣岡祐次氏(以下廣岡) 
1回目となる前回、AnimeJapanというイベントの名前を決める際に、いろいろな候補が出たなかの意見に日本的な要素をしっかり入れたいというのがありました。
昨今、海外でもいろいろなアニメ関係のイベントがありますよね。ただ日本のコンテンツを扱っているのに、日本の存在感が薄いと感じていました。そこで日本がメインストリームなのだと伝えるイベントとしたいと考え、「AnimeJapan」に決まったという経緯があります。
このイベントをきっかけに、もともとアニメが好きだという人にはもっと好きになって欲しいし、それまでアニメに触れたことない人はこれをきっかけにアニメを好きになって欲しい。そして、前述の通り海外の人には世界最大級のアニメ見本市として、日本発信のイベントとしての存在感と思っています。
誰のためと一概に言えませんが、「未来永劫、日本の文化としてこのイベントを中心にアニメをより広げていきたい」という想いがあります。

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廣岡祐次氏

池内謙一郎氏(以下池内) 
フランスのJAPAN EXPOやアメリカのAnime Expoなど、海外でアニメがイベントとして盛り上がっています。日本のアニメが海外で盛り上がるなかで、地元である日本でのイベントがいまひとつ弱い。そこで私たちのふだんのアニメの楽しみ方を、もう一回考え直して、突き詰めてみようと思っています。
今回は2回目ですが、1回目のAnimeJapan 2014でよかったことはAnimeJapan 2015でも引き続きやります。2015からチャレンジしていくこともあります。もし今後2016、2017と続くのであれば、基本的な部分は押さえつつ、さらにそのときのアニメのシーンで盛り上がっている新しいことも取り入れていくイベントだと思っています。

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池内謙一郎氏

―主催者には様々な企業、団体が参加しています。でもAnimeJapanは収益という面を考えれば、決してお金が儲かるものでないですよね。営利団体である会社の立場から見たら「そんな儲からないことはやらないほうがいいよ」という考えかたも出来ます。そうしたなかでAnimeJapanをやる意味は何なのでしょうか?

廣岡 
そうですね。収益面も勿論考えながらではありますが、それだけではない「やっぱりアニメって良いよね?すごいよね?」と言ったような、外側だけではない内側を知ってもらう事で、業界全体の将来に寄与できればよいな、と個人的には思っています。
今は深夜アニメが1クール(四半期)で数十本も放送されるほどアニメが盛況です。ただ昔はそんなことはなかったし、将来どうなるかもわからない。これからもアニメーションを作り続けるために、長い目で業界に憧れを抱いて頂けるような形で、将来につながれば良いなと思っています。

―ほかのアニメイベントとどこが違うのでしょうか?

池内 
ほかのイベントと同じく、来場して頂くお客さんにアニメを楽しんでもらうという根底は変わりません。しいて言うと「楽しむ」から一歩踏み込んで、仕事としてのアニメもお客さんに見てもらうというのが、他との違いの一つでしょうか。
例えば「プロダクションワークスストリート」というアニメができるまでを解説するブースがあります。アニメを仕事として捉え、将来アニメ関連の仕事に就きたいと思っている人たちにわかりやすく受け取ってもらえるように展示を行っています。こうした主催者としての施策は、お金も労力もかかりますが、営利だけを考えているわけでありません。「プロダクションワークスストリート」では僕らがどういう仕事をしていて、みんなが観ているテレビのなかでどう携わっているのかがわかってもらえればと思います。

廣岡 
アニメに携わる仕事っていろいろあるんだなと、このイベントをきっかけに知ってもらえれば。
ビジネスマッチングもそうですが、それまで関わりの無かったいろいろな企業が昨今アニメとコラボすることが増えましたよね。仮にイチ一般来場者として来たとしても、アニメが好きならいろいろなチャンスが有ることを知ってもらえる場にしたい。「俺には関係ない」という人たちが、もしかしたら自分たちが作った商品がアニメと何かできるんじゃないかと思ってもらえる場、そうした接点になれる場になればいいなと考えています。

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AnimeJapan 2014の様子

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《数土直志》

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