小野賢章「20代は本当にひたすら突っ走ってきた」 30代に灯す“新たな希望”を語る | アニメ!アニメ!

小野賢章「20代は本当にひたすら突っ走ってきた」 30代に灯す“新たな希望”を語る

映画『スパイダーマン: スパイダーバース』マイルス・モラレス役の小野賢章へインタビュー。役作りから、間もなく迎える30代への展望などが語られた。

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小野賢章「20代は本当にひたすら突っ走ってきた」 30代に灯す“新たな希望”を語る
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 MCUの中でも1、2を争う人気作『スパイダーマン』シリーズが初めてアニメーション化された映画『スパイダーマン: スパイダーバース』は、第91回アカデミー賞長編アニメ映画賞を筆頭に、第76回ゴールデングローブ賞アニメ映画賞を受賞するなど、世界から注目を浴びている話題作だ。

 主人公は、おなじみピーター・パーカー…ではなく、頭脳明晰で名門私立校に通いながら、特殊な蜘蛛に噛まれたことより「スパイダーマン」となってしまった中学生マイルス・モラレス。うまく力をコントロールできずにいたマイルスだったが、闇社会のキングピンが時空を歪めたことで、異次元で活躍する5人のスパイダーマンたちと出会い、協力して戦うことになる。

 スパイダーマンになったことに喜びを見出すというよりも、戸惑い、悩みながら成長していくマイルスの声を、人気実力派声優として名高い小野賢章が担当。繊細な描写はお手の物ながら、ヒーローとして目覚めていくマイルスの姿を、臨場感をもって丁寧に演じた。自身も「大ファン!」というMCUの一員、スパイダーマンになった心境について、さらには間もなく迎える30代について、小野に語ってもらった。

――マーベルヒーローになった気持ちは、どんな感じですか?


小野: そうですね…!僕、本当にマーベルが大好きで、マーベルヒーローになりたいというのは、ここ2~3年の夢だったんです。『アベンジャーズ』シリーズを観ていたくらいに、もうヒーローたちが出きっちゃったかな…と少し思っていて(笑)、もう機会がないかもしれないと思っていたんですけど、本当に叶うとは…。アニメーションという形で、しかもヒーローの中でも一番好きなスパイダーマンになれたことは、すごくうれしくて夢のようでした。


――スパイダーマンが一番好きな理由はどこにありますか?


小野: やっぱり応援したくなるところじゃないですかね!ほかのヒーローって、すごいムキムキだったり、お金で全部解決できたりとか(笑)、も、あるじゃないですか。かなりピンチになっても、どこかで「大丈夫だろうな」という安心感があるような気もするんですけど、スパイダーマンは本当に、必死に応援したくなるというか。普通の感じが、やっぱりすごく好きなんです。

――今作では、そんなスパイダーマンになる主人公マイルスをやられています。苦労はありましたか?


小野: もうすごく練習しました。『スパイダーマン: スパイダーバース』は戦いもスタイリッシュですし、映像もすごい。かなり速いスピードでみんなが動いて、戦って、ということをやっているので、どこで何が入っているか、台本と映像とで合わせるのがすごい大変でした。一つ一つ細かくチェックしていくのに、すごく時間がかかりましたね。マイルスはずっと戦ったりというか、ほぼ逃げたりしていて、休む暇がないんです。その中で突然くる笑いというか、コメディーなところがあったので、コミカルさを出す切り替えは割と意識してやっていました。


――逃げているシーンは、息遣いみたいなものがすごくリアルですね。


小野:息はもう…超、大変でした!「ハァハァ」みたいなのも練習するんですよ(笑)。V(TR)をいっぱい観て、どこで息を吐いているかなども細かく観てやりました。


――渾身の演技で、完成した作品を観て感慨もひとしおでしたか?


小野: 試写会で観てやっぱり感動しましたし、楽しかったです。勇気がなかったマイルスが、どんどん成長していくじゃないですか。スパイダーマンになることへの葛藤や不安があって、けれども乗り越える瞬間にグッときましたね。ひとりではなくて、仲間がいるから勇気を出せる、みたいなシーン。ピーターに「あとは勇気だけだ」と言われるシーンとかも、すごい好きですね。

――ピーター・パーカーの声を担当された宮野真守さんとは、いろいろな形でご縁があるかと思いますが、こうした共演はいかがですか?


小野: 今回、ひとりで収録したのですが、こういうおじさんのピーターを「宮野さんだったらどういうふうに演じるかな?」というのは、すごく想像しながらやったんです。でも当然ですけど、僕が想像していた以上のものを宮野さんは見事に出されていらして。宮野さんのピーターの声を聴いていたら、もうちょっと違うバージョンもあったかな、とさえ思いました。


――観終わった後に、おふたりで感想を言い合ったりもしますか?


小野: いや、特には(笑)!試写会のとき一緒に観ていたので、本当に普通に「楽しかったね!」みたいな。


――かなりサラッと(笑)。


小野: 「すごい面白かった!」と言い合っていましたね(笑)。

――スパイダーマンにちなんで、小野さんにとってのヒーロー像みたいなものもお聞きしたいです。


小野: うーん…なんでしょうね。スタン・リーさん(原作者)が「弱い人を迷わず助けることがヒーローだ」とおっしゃっていて、本当にその通りだと思っています。自分の利益とかを考えずに飛び込んでいける勇気や、見返りを求めていないところでの行動に、憧れます。何かをしてあげるって、すごく体力もいるし、どこか見返りを求める気持ちは出てきてしまうというか。


――小野さんは見返りなんて求めない人にお見受けしますが。


小野: 僕ですか?いや、そんなことないです。プレゼントをあげたら、「プレゼントちょうだい」って思います(笑)。僕は、欲の塊ですから(笑)。


――そんなことをおっしゃるサービス精神もある(笑)。今、何か欲はありますか?


小野: 欲しいものはたくさんあります!時間が欲しいです!


――今「1カ月、時間あげるよ」と言われたら、何をやると思います?


小野: いいですね~。1か月あったら…いろいろなことができますね!旅行は行くと思いますし、好きなことを目いっぱいしたいです。仕事のことを一切考えずに。


――とはいえ、仕事にちょっと戻りたいな、と思うときもきそうですか?


小野: …絶対なると思います。…それに正直1カ月もお休みいらないかな、っていう気はします。1週間あれば(笑)。

――今年いよいよ30歳を迎えられますが、30代に向けて蓄えておきたいことや、30代の自分に期待することなどはありますか?


小野: 「30代ってすごい楽しいよ」と周りの先輩たちが言われているので、信じているんです。というのも、それって20代をがむしゃらに頑張って、いろいろやってきた人が言えることだろうな、と何となく感じていたので。20代はそういうことをずっと思いながら、本当にひたすら突っ走ってきた気がします。だから…そうですね、20代にやってきたことが、どう30代に結びついてくるのかは今からすごい楽しみにしています。


――不安よりかは希望に溢れた30代に突入、というイメージですね。


小野: 今思えば、あっという間の20代でした。本当に「あっ」という間でした。すごく濃くて、いろいろやりすぎて、何をやったかあまり覚えていないっていう(笑)。30代も楽しみです。

取材・テキスト:赤山恭子

撮影:Mayuko Yamaguchi

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小野賢章、30代に灯す新たな希望「20代は本当にひたすら突っ走ってきた」 アカデミー賞長編アニメ賞受賞『スパイダーマン: スパイダーバース』

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