「KUBO/クボ」黒澤明や宮崎駿からの影響も 日本絵巻イメージのエンドロール公開 | アニメ!アニメ!

「KUBO/クボ」黒澤明や宮崎駿からの影響も 日本絵巻イメージのエンドロール公開

『KUBO/クボ 二本の 弦の秘密』のエンドロールの一部映像が公開された。まるで浮世絵や版画を思わせる本格的な日本絵巻で、本編のストップモーションアニメとはまた違った魅力に満ちた内容となっている。

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スタジオライカ最新作『KUBO/クボ 二本の 弦の秘密』のエンドロールの一部映像が公開された。まるで浮世絵や版画を思わせる本格的な日本絵巻で、本編のストップモーションアニメとはまた違った魅力に満ちた内容となっている。

本作のエンドロールは日本絵巻をイメージしており、独特の絵柄で描かれたキャラクターたちが、本作の物語をなぞって美しく表現された。精巧に作り込まれた人形を動かすストップモーションの本編とはまったく別物となっている。『KUBO/クボ』の新たな一面を垣間見られるエンドロールに仕上がった。


日本から大きな影響を受けたと語るトラヴィス・ナイト監督は「この映画を作るにあたっては、黒澤作品の影響が一番大きかったよ。スピルバーグは彼を“絵描きのシェークスピア”と呼んだけど、真実だと思うね。黒澤映画の1コマ1コマは絵画のようなんだ。彼の構成、カット、動き、照明、シルエットはみんな映画の中に美的なミューズとして取り込もうとしたよ。映画の作り方だけじゃない。実在主義や人間主義、ヒーローの概念なんかもね。特に『わが青春に悔いなし』は僕に訴えかけてきたね」とコメント。黒澤明監督から多くのインスピレーションを受けたことを明かす。

さらに宮崎駿監督についても「彼は自身が魅了されるヨーロッパ的なものを自分のものにして、自分のアートの中に織り込んでいる。現実の記録でも複製でもない。彼ががヨーロッパに対して行ったことを、僕は日本に対してやってみたかったんだ。僕にとって本当に長い間重要だった場所と文化についての、僕なりの解釈を表現したかったんだよ」と語り、日本への思いを告白した。
その熱意はスタジオライカのスタッフにも伝わり、衣装デザインのチーフであるデボラ・クックはイッセイ・ミヤケの有名なプリーツや折りの技術を研究し、照明のディーン・ホームズは日本が舞台のドキュメンタリーをいくつも鑑賞するなどして、チーム全体で日本文化へリサーチに取り組んだ。日本への愛情が詰まった本作はエンドロールまで見逃せない一作となっている。

『KUBO/クボ 二本の 弦の秘密』
11月18日(土)より新宿バルト9ほか全国ロードショー

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《高橋克則》

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