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「映画ドラえもん」木村昴×関智一インタビュー どこへいっても揺るがない仲間の友情の物語

シリーズ37作目となる『映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険』が3月4日(土)より公開。ジャイアン役の木村昴さんとスネ夫役の関智一さんに、"ジャイ・スネ"的『映画ドラえもん』の見どころを余すことなく語っていただいた。

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「映画ドラえもん」木村昴×関智一インタビュー どこへいっても揺るがない仲間の友情の物語
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■関「どこに行っても彼らの友情は揺るがないんですよね」

――ドラえもんの活躍で、注目すべきところはどこでしょう。

関 
いつもと違う雰囲気のドラえもんが出てくるんです。脅威ですよ。

木村 
あれも昔、関さんが予言していましたよね? さっきも話に出ましたが、関さんがスタッフさんたちに、今度はどんなストーリーか探りを入れている時があって。「じゃあ僕が考えてみようかな」って関さんが言い出したんです。「ドラえもんと戦う話があったら面白いね。でもそんなことさすがにできないよね」って。だから今回の話を知ったときは内心、「関さんが言ってたぞ!?」ってびっくりしました。

関 
普段あんまり予言はしないようにしてるんですけどね……。

――当てすぎちゃうんですね。

関 
そうなんですよ。たまたまあの日はちょっとだけ力を使ってしまって。内緒だよ?


木村 
関さんの超能力はここだけの話ということで(笑)。のび太くんももちろんいいですよ。予告編でも使われていましたが、ドラえもんを助けようと腕を伸ばして「ドラえもーん!」って叫ぶシーンがあるんです。あの叫びは……いいって言ったら変だけど、よかったですよね。アフレコでの大原めぐみさんの後ろ姿がすごくかっこよかったです。

――『映画ドラえもん』なのでジャイアンとスネ夫の活躍を期待している人も多いと思います。ジャイアン、スネ夫はどんな描かれ方をしていますか。

木村 
今回は、冒険に出かけるタイミングがかなり早いんですよ。しかも最初からジャイアンとスネ夫も一緒に行ける。

関 
そうだね。いつもはドラえもんとのび太が2人だけで先に行くことが多いけど。

木村 
そして「ジャイアンたちも呼んでこよう」といったん戻るけど、ジャイ・スネがその世界を占領するみたいな流れが定番なんですが(笑)。台本で言うと、ジャイアン、スネ夫、しずかちゃんがしゃべりだすのって20ページあたりからなんです。でも今回はもう2ページ目ぐらいからジャイアンもスネ夫もしずかちゃんもいる。最初から一緒に冒険に行けるっていうことが嬉しかったです。


関 
これからはずっとそうしてほしいよね。出番も増えるし。

木村 
足並みも揃いますしね。途中でジャイアンとスネ夫だけどこか行っちゃったりとか、敵に捕まっちゃったりとかするパターンもあるんですが、今作は本当に最初から最後までずっと5人で一緒にいられるんですよ。

――夏が暑すぎてバテてしまったのび太たちが南極に行き、氷漬けになった腕輪(リング)を見つけることから始まる物語ですが、お二人は作品からどんなメッセージを受け取りましたか。

木村 
大きな枠では地球温暖化などの環境問題もテーマのひとつですが、「どんな状態になっても友達は友達」っていうのも大きなメッセージだと思いますね。友達がたとえどんな状況になっても、中身は変わらないって信じるという。

関 
「友情は凍らない」っていうキャッチコピーですけど、『映画ドラえもん』が伝えたいことって、毎回そういうことなんですよね。公開された時の少年少女が見て、「こういう仲間欲しいな」「ドラえもんがいてくれたらいいのにな」って思うことでカタルシスを感じる。ドラえもんを観る人って、のび太くんに感情移入することが多いと思うんですよ。ガキ大将やお金持ちなど際立ったキャラクターの中で、彼だけが普通の少年。誰もが「のび太は自分だ」と思って観ていると思う。実生活ではドラえもんはいないし、失敗したり傷ついて終わっちゃうことも多いけど、物語の中なら頑張れば仲間が助けてくれる。そういう友情の話はいつも根底にあるのかなと思っています。

――観終わるとひとつ思い出が増えたような気持ちになりますよね。

関 
『ドラえもん』の映画ってパラレルワールドなので、のび太くんたちは冒険を毎年重ねていっているわけじゃないんですよね。ひと夏の冒険がいっぱいあるっていうことなんだけど、宇宙に行っても魔境でも南極でも、彼らの友情は揺るがない。この映画を観たみんなにもそんな素敵な友達はきっといるから、周りをよく見てごらんって伝えたいですね。


――ぜひたくさんの子どもたちに観てほしいですね。そして、アニメ!アニメ!を読んでいる大人のドラえもんファンにもメッセージをお願いします。

関 
お金は持っているでしょうから、何度も観に行ってほしいですよね。週1回ずつぐらい行くといいんじゃないかな? 周りの人たちも連れて行くといいですよね。

木村 
そして関連グッズやDVDも買っていただいて。まずひとりが変わることですよね。ひとりひとりが変わればみんなが変わる。

関 
そういうことです。よろしくお願いしますね!
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《大曲智子》

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