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「遙かなる時空の中で」が愛され続ける理由は? その魅力を”乙女”たちがとことん語りつくす!

乙女ゲームを愛する編集部とライターが『遙かなる時空の中で』について座談会を実施。『遙か6』シリーズや『遙か3 Ultimate』を中心に熱く語り合った。

コラム・レビュー 座談会
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「遙かなる時空の中で」が愛され続ける理由は? その魅力を”乙女”たちがとことん語りつくす!
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■幾多の女性ユーザーを引き込んだ乙女ゲームの決定版『遙かなる時空の中で3』

こんた
そして、満を持して『遙か3 Ultimate』が発売となります。まずこの「アルティメット」っていうタイトルからしてすごいですよね。

タカロク
強い(確信)私は『遙か3』から乙女ゲームを始めて、そこから前作をプレイしたんですけど、『遙か3』はそれまでの流れとは違っていて挑戦的な作品でした。
主人公は、ある出来事がきっかけで時を戻ることができるようになるんですけど、それがまたショックな展開で…そこから頑張ろうと必死な姿が泣けて。世界を救えるくらい最強なんだけど、悲劇のヒロインとしての要素も背負っています。

まいたこ
『遙か3』にはその時を戻るっていう「運命上書き」システムがあって、悲劇を辿ってしまう人の運命を改変していくタイムリープのような要素があるんですよ。『遙か』シリーズで最も感動する、泣かせにくるシナリオだと思います。
『遙か』『遙か2』は、全体的に美しい、綺麗、幻想的みたいなイメージだったんですけど『遙か3』はぐっと攻めたストーリーになって。主人公は異世界に飛ばされただけでも大変なのに、そこから皆を救うという決断をする。周りと一緒に成長していくというより、彼女自身が成長しなきゃいけないと思って成長していく、アウトロー的な強さがありました。

タカロク
それまでは怨霊を相手に戦っていたけれど、『遙か3』では人間とも戦わなきゃいけない状況になるんですよね。恋愛と戦いが並行していて、神子の背負うものが最も重かったのが『遙か3』だと思います。


こんた
乙女ゲームって色々な背景はありつつも、やっぱりメインは恋愛でしょってなりますし、ファンからもそういう期待を寄せられますよね。そこでイーブンに持ってくるのはかなり挑戦的。
でも乙女ゲームの始まりが『遙か3』で、そこからどっぷりハマったという人がかなり多い印象です。

まいたこ
『アンジェリーク』が出て、そろそろ新しい流れが来るんじゃないかなとワクワクしていた頃に出たのが和風モチーフの『遙か』で、初期からユーザーを引き込んでいたと思います。『遙か2』でユーザーの裾野が広がって、『遙か3』でさらに広がってファンが増えたというのも要因かもしれません。
『遙か3』は源平合戦っていう、日本史を勉強したら誰でも一度は通る部分を舞台にしているから入りやすかったのも大きいのかな。

こんた
武蔵坊弁慶とか、歴史はもちろん色んな作品に出てきて誰でも知っているような人物を「乙女ゲームでこう表しました」っていうのも面白いですよね。

タカロク
これまでに出てきた人物にも知ってる名前はいたんですけど、武蔵坊弁慶、源九郎義経とかであれば誰でも知ってますよね。で、どんなキャラだろうって思って見てみたらイメージとギャップが…でも段々と「これが弁慶なんだ」って思うようになりました。
服装のデザインもすごいですよね。初期は雅な雰囲気だったんですけど『遙か3』ではアクション寄りになって。でも『遙かなる時空の中で3 十六夜記』の九郎さんのフリルは…いや、彼はある意味ヒロインだから良いんでしょうけど(笑)

まいたこ
攻略キャラでは弁慶とか、ヒノエが人気ですよね。

タカロク
ヒノエは乙女ゲームらしいキャラですね。女の子に優しくて、強くて、一本筋が通っていて。見た目は少年だけど、中身は大人っぽい。ちなみに私は梶原景時さんが大好きです!

まいたこ
私は…リズヴァーンかな。それか声が三木眞一郎さんなのもあって、有川将臣が好きですね。もともと青龍と、石田彰さん枠の推しです。声優といえば、今じゃ乙女ゲームにこんな揃わないだろうっていう方ばかりですよね。しかも『遙か3 Ultimate』ではフルボイスになって、新規イベントやスチルが追加されて、さらにファンディスクもセットっていう決定版ですから「とりあえず遊んでくれ!」と(笑)『遙か6』とかから入った人にも、これぞ『遙か』という真髄を味わってほしいです。

タカロク
本当に「やってくれ!」としか言えないんですよね。ストーリーが本当に良い。もう「どう言えばやってくれるの?!」っていう感じなんですよ、こっちとしては(笑)


まいたこ
歴史を改変するというのは、他のアドベンチャーゲームとかでも結構使われているモチーフなんですけど、すごくドラマチックに描いていて、プレイヤーとして「どうしても改変したい!助けたい!」っていう強い気持ちにさせられるんですよ。

タカロク
…今の時点で言えるのは「リズヴァーン先生は最後にしておけ」くらいです(笑)

こんた
ループものって、そもそも運命を変えたいって強く思えるような、しっかりとした土台の上に築かれたストーリーあってこそですよね。そこは流石、歴史の長いコーエーさん。

タカロク
ではそろそろ…最後に一言ずつどうぞ。

こんた
PSPからPS Vitaに乗り換えてしまったあとは、PSP以前のゲームをプレイするハードルがさらに高くなってしまって…PS Vita向けへのリメイクは本当にありがたいです!

まいたこ
PS2版は2004年、PSPの愛蔵版ですら2009年ですもんね。久しぶりに和服の『遙か』が遊べるのは感慨深いです。
乙女ゲームって、グラフィックの向上に合わせてときめきや感動がさらに向上しますよね。乙女ゲームに限ったものじゃないですけど、なかでも乙女ゲームはリマスターの価値がすごく高いと思います。ぜひどんどんリメイクを!

タカロク
その通りです、リメイク待ってます!本日はありがとうございました!
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《こんた》

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