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映画「GANTZ:O」原作者・奥浩哉×川村泰監督インタビュー「これは僕の宝物です」 

フル3DCGアニメーション作品『GANTZ:O』として10月14日より、いよいよ劇場公開を迎える。劇場公開を記念して原作者である奥浩哉と川村泰監督に話をうかがった。

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映画「GANTZ:O」原作者・奥浩哉×川村泰監督インタビュー「これは僕の宝物です」 
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■漫画家になってよかった、と思えた

ーー加藤たちや大阪チーム、メインキャラクターたちはフォトリアルでありつつ、アニメ的な華もあるという、非常に繊細な造形になっています。

川村
ここは悩みましたね。初期の頃はリアル目にグッと寄せてデザインしてみたんですけど、スタッフの意見は賛否両論でした。日本人をリアルなCGにすると目が小さくなりすぎてしまうんですよね。今回はキャラの魅力を研究するために、パフォーマンスキャプチャーを撮影し、テスト映像を作り試行錯誤しました。その後スタッフとテスト映像を見ながら議論して、ようやくGoになりました。じっくり慎重に進められたので、自信を持って「これなら行ける」と思えたのはとてもよかったです。


ーーキャラクターの演技を担当するのはスーツアクターさんと声優さんと二段階になっていたと思いますが、以前、別の取材で加藤役の小野大輔さんに話をうかがった時には「口パクを合わせるのにすごく苦労した」とおっしゃっていました。

川村
アクターさんの演技に合わせないといけなかったので、口パク合わせは大変だったと思います。収録も普段の倍、時間をかけていますし、声優さんには事前に相当練習して望んでいただいたようで。だから本当にピッタリ合っていて命を吹き込まれたようで感動しました。

ーー映像だけではなく、アクターさんや声優さんの渾身の演技も加わって、非常に胸に迫るものがありました。さらに中盤にある『パシフィック・リム』さながらのバトルも大迫力で。

川村
実際は『パシフィック・リム』の何年も前に先生がやっていますからね。先生の漫画にはそういうものがいっぱいあるんですよ。


ははは(笑)。


ーーこれだけの作品をご覧になって、奥先生のご感想を聞かせていただけますか。


そうですね、この企画は何年も「作ってくれ!」と願い続けてきたものなので、達成感がすごくありました。「こんなにすごい映画を作ってもらえた漫画家は僕だけだ」って。漫画家になってよかった。そう思えるくらい誇りです。僕の宝物です。

ーーありがとうございます。それでは最後に、映画公開を楽しみにしているみなさんへ、メッセージをお願いします。

川村
僕も『GANTZ』のファンなので、なんとしてでもガンツっぽさを徹底的に表現しようという決意で挑みました。一方で誰が観ても楽しめるエンタメ映画にしようと毎日毎日、朝から晩まで考えに考えて仕上げていきました。フルCGならではの映像美、軽快なテンポのストーリーとヘビーなアクションの連続です。そしてさらに、キャラクターも豪華キャスト陣によって命を吹き込まれ、最後はちょっと泣けたりしますので、ぜひ、見ていただきたいです!奥 この作品は原作ファンが「こんなのを見たかった」というものになっていると思います。ファンの方も、そうじゃない方にとっても、たぶん初めて見るような映像の連続で、相当楽しめると思うので、ぜひ、見に来てください!
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《細川洋平》

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