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遊戯と海馬の「遊戯王」は自分たちにとって特別 直撃世代座談会

2016年9月24日より劇場版『遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』の4DX、MX4D版が上映スタートした。当時または最近まで『遊☆戯☆王』に夢中だった編集部とライターで座談会を実施、前編に引き続きその様子をお届けする。

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■ 改めて20周年を迎えて、見果てぬ先まで続く闘いのロード!

タカロク
改めて、自分たちが十年以上前から遊んでいた『遊戯王』がこうして盛り上がっているのをどう感じますか?

沖本
もちろん純粋に嬉しいです。一方で、マーケティング的にちょうど子どもの頃熱中していた僕らの世代が狙われているなと(笑)。

タカロク
大人になったからお金も自由に使えますしね!(笑)劇場版公開のおかげでグッズとかイベントとかたくさん展開があるので、お布施ができて嬉しいです。まさかあの頃可動フィギュアがでるとは思ってなかったなぁ…。

片山
そもそもこれだけ続くってすごいですよね。アニメもシリーズで続いていて、カードゲームもまだまだ人気で、世界大会もやってるし。展開を広げてるじゃないですか。僕はプレイヤーとしてデュエルしてる期間に波がありますけど、それでもどこかで誰かがデュエルをし続けてるってことで…さらに今年で20周年を迎えて劇場版が公開されて、ヒットしてますし。コンテンツの力が衰えてない。

栗本
凄くゲーム的な話になりますが、20年続けてゲームが崩壊しないこのゲームバランスが凄いですよね。もちろん禁止・制限カードとかありますが、それでも今なお進化を続けている。因みに映画公開時点では全7649種類(※)のカードがあるそうです。

※参考:新宿駅に「遊戯王」 これまで発行された全7649カードを展示、幻の「青眼の究極竜」も

カードゲームも出ては消えての世界です。そんな中、世界中で長年親しみ続けられている。それこそもう親子二世代で一緒に遊べるレベルじゃないですか。それを単なるカードゲームだけではなく、他メディアで展開するのは本当に大切だし、とても大変なことだと思います。

タカロク
栗本さんが言った通り、カードゲームの基本的な要素がそのままで、ずっと進化し続けてるのはすごいことですよね。子どもたちからの支持をずっと得続けているのも…
以前玩具屋で働いていたことがあるんですけど、パックの発売日はたくさんの小学生が買いに来てました。

片山
やっぱりそうなんですね…僕も行ってました。発売日になったら「行かなきゃ!」って思ってました。
あと、今回改めて1作目って特別なんだなって思いましたね。それこそ劇場版見に行く人たちって、初代の『遊戯王』じゃなくて「5D’s」とか他のシリーズの世代の人もいると思うんです。でもそういう若い世代のプレイヤーと話してても「遊戯」って認知されてるし、やっぱ特別だなって。今でも『遊戯王』と言えば、“遊戯”の人が多い。他のシリーズも面白いと思いますけど、それでも変わることがない。


タカロク
うんうん。あと、劇場版では周りのファンの人とか、作り手の熱量の高さを感じました。劇場版は本当に作画が凄くて、『遊戯王』好きにはお馴染みの加々美さんが総作画監督を務めていて…そういうのももちろん嬉しかったですけど、絵から『遊戯王』に対する思いがひしひしと…。
ファンとしては本当にあれだけのクオリティで完成された作品を劇場で見ることができて嬉しかったです。だからこそ今後はどうなるのかなって思うんですが。

片山
どうなるんだろう…。

タカロク
個人的には、20周年でこれだけお祭りとして盛り上がったので、また5年とか10年経ってお祭りをしてほしいなって思うし、続いてほしいです。

ではそろそろまとめに…皆さんにとって『遊戯王』とは?

栗本
TCGって楽しいですよね。何百何千というカードの中から自分だけのデッキを作り、生身の人間と対決する。人の数だけデッキがあり、勝負の数だけドラマがある。勝利を手にするために何度も試行錯誤し、入念に準備する。そして全力でぶつかり、勝利と敗北を繰り返す。TCGはそんな体験ができる唯一無二のゲームです。それを教えてくれたのが『遊戯王』でした。

片山
僕は高校の時に、『遊戯王』のおかげで広がったコミュニティって大きくて…最初は4人だったのに、それが8人になって、10人になっていったりとかして。そうやって広がったのは、『遊戯王』のおかげですね。小さい頃は普通に友達とデュエルしてましたけど、それが高校になっても通用したのがすごいなって。だから、得たものは「友達」ですね。

沖本
結局そこなんですよね。『遊戯王』があったから云々というより、僕にとってはもう子供時代そのものだった。友だちとの思い出も『遊戯王』とセットになっていましたから。なけなしのお金をつぎ込んでゲットしたレアカードも、今はもう捨てちゃって形には残ってないですけれど、『遊☆戯☆王』を通して得られた記憶や感情は、間違いなく今の自分を形作っているなと思います。

タカロク
自分たちの世代って、今でも続いてるような良作なコンテンツがたくさん出て、すごい恵まれてると思うんですけど、こういうタイミングで巡り合えたのは本当に嬉しかったです。
そういえば面白いなって思ったのが、私がはまったきっかけのカーリー渚なんですけど、彼女の職業が記者なんですよ。はまった当時は大学生で、自分がこういう仕事につくなんて微塵も思ってなかったんですけど。今編集の仕事をして、『遊戯王』のニュースを書いて、イベントに取材に行って、自分が記者として関わってるっていう…面白い縁だなって思いました。

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《タカロク》

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