「海底超特急マリン・エクスプレス」が初のコミカライズ 手塚治虫原作のSFアニメ
1979年、手塚治虫によって物語が描き起こされたテレビアニメ『海底超特急マリン・エクスプレス』。37年の時を超え、この作品初のコミカライズが決定した。マンガ化を担当するのは、手塚プロダクション・マンガ部OBの池原しげと。第1巻が9月23日(金)に発売される。
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手塚治虫は、1946年の『マアチャンの日記帳』でのデビュー以降、『鉄腕アトム』や『ジャングル大帝』、『リボンの騎士』といったヒット作を連発してきた漫画家。数々の新しい表現方法でストーリーマンガを確立し、第一人者として活躍してきた「マンガの神様」だ。また、1963年には日本初となる30分枠のテレビアニメシリーズ『鉄腕アトム』を制作し、日本のアニメにも多大な影響を及ぼした。1970年代にも『ブラック・ジャック』、『三つ目がとおる』、『ブッダ』といった快作を発表、生涯に渡ってヒットメーカーであり続けた。
原作となったアニメは、1979年8月26 日に放送された『24時間テレビ「愛は地球を救う」』アニメスペシャルの第2弾として制作された。生命や自然環境の大切さを作品に反映させ、生涯のテーマとしていた手塚自らが絵コンテを作成したものの、放映予定時間を超過したために内容を大幅カット。今回のコミカライズは手塚が遺した絵コンテをもとに、描き切れなかった構想に新たな解釈を加えてマンガとして再構築したものになる。37年の時を超え、よみがえった手塚の思いに触れる貴重な作品となりそうだ。
コミカライズを務める池原しげとは、『ちぎれ雲の歌』でデビューした漫画家。『鉄腕アトム』に感動したことがきっかけで手塚プロダクションへ入社し、手塚のアシスタントも1年経験している。そのほか、『ロックマン』シリーズや『魔女っ子メグちゃん』などのコミカライズも多数手掛けており、本作にはうってつけの人材といえそうだ。
高度経済成長が一段落し、自然環境に対する考え方が大きく変化し始めた頃に生まれた『海底超特急マリン・エクスプレス』。手塚マンガのオールスターキャストを楽しみつつ、当時に思いを馳せてみたい。
原作: 手塚治虫
漫画: 池原しげと
発売: 9月23日(金)
定価: 640円(税抜)
(C) TEZUKA PRODUCTIONS
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《仲瀬 コウタロウ》
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