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V8!V8!2015年の話題映画を振り返る: 「マッドマックス 怒りのデス・ロード」

2015年に話題となった映画を振り返る第1本目は、ジョージ・ミラー監督作品『マッドマックス 怒りのデス・ロード』だ。

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(C)2015 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED
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2015年に話題となった映画を振り返る第1本目は、ジョージ・ミラー監督作品『マッドマックス 怒りのデス・ロード』だ。
『マッドマックス』シリーズを振り返ると1作目こそ、世界崩壊前を舞台にした元警官の主人公マックス・ロカタンスキーによる復讐劇だ。しかし、1981年公開された『マッドマックス2』は戦争によって石油が貴重品になると共に荒廃した世界が舞台の映画で、登場人物のモヒカンや肩パッドなどの奇抜な衣装や主人公マックスのニヒルな態度から、『北斗の拳』を筆頭に多くの作品に影響を与えている。また、マックスの愛車インターセプターやタンクローリーとの荒野におけるカーチェイスや、ド派手に改造された車達が出てくることも魅力の一つだ。

1985年に公開された3作目となる『マッドマックス/サンダードーム』は、映画の冒頭で核戦争後の世界という設定を印象付ける、ガイガーカウンターを手にしたマックスが飲水を調べるシーンがある。劇中では、世界崩壊後でも植物が生い茂るジャングルが存在ことに加えて、文明の崩壊後に育った世代が台頭し始めている場面を描写した。
また、カーチェイスは少ないものの往年の西部劇を彷彿とさせる列車を巡る攻防戦が展開したのも特徴だ。

2015年6月に国内で公開された最新作『マッドマックス 怒りのデスロード』は、戦争によって崩壊した世界が舞台となる2作目や3作目との設定を引き継いだ映画だ。
あらすじは、流れ者の主人公マックス(トム・ハーディ)が荒野の独裁者である“イモータン・ジョー”の手下ウォーボーイズ達に運悪く捕まってしまい、彼らの魔の手から生き延びるためにジョーへ反逆するフュリオサ(シャーリーズ・セロン)や5人の女達と手を組むもの。30年ぶりにシリーズが復活した他にも、世紀末(ポストアポカリプス)というジャンルを盛り上げた第一人者が再び最新作として戻ってきたことで、国内でも大きく注目された。

本編では、常にハイテンションかつ多彩なアクションが盛大に盛り込まれていたため、物語の背景やシリーズを詳しく知らなくても楽しめることから、旧作ファンだけでなく新規ファンも獲得。劇中の1つ1つのシーンに盛り込まれた意味深な世紀末的な世界観や、登場人物の成長を説明するアイテム、動きという点でも人気を集めた。
また、台詞に関してもV型8気筒エンジンを称える「V8!V8!」や「ジョー!ジョー!イモータン・ジョー!」など一度聞いたら忘れられないものも多い。
本作は観客の大きな人気と支持を獲得したことから、2015年を代表する映画作品と言えるだろう。未見のユーザーも、今後制作されると言われている次回作に向けて是非ともチェックしておきたい作品だ。

《G.Suzuki》

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