映像配信サービスbonoboが本格スタート 映画情報ポータルサイトやケータイ払いも導入 | アニメ!アニメ!

映像配信サービスbonoboが本格スタート 映画情報ポータルサイトやケータイ払いも導入

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映像配信サービスbonoboが本格スタート 映画情報ポータルサイトやケータイ払いも導入
映像配信サービスbonoboが本格スタート 映画情報ポータルサイトやケータイ払いも導入 全 1 枚 拡大写真
2015年12月1日、映像コンテンツホルダーが直接ユーザーに作品を届ける新配信サービス「bonobo」が本格的に運営を開始した。サービスは2015年9月30日より始まっていたが、本格オープンで作品提供会社は6社300タイトルから34社2500タイトルに一挙に拡大した。
番組提供は中堅映画会社にも広がり、またポニーキャニオンやバンダイビジュアル、アニプレックスといった映像・音楽のソフトメーカー、テレビ朝日、日本テレビ、フジテレビなどテレビ局も多く加わる。

12月1日の本格スタートにあたり、「bonobo」の目的、内容、そして今後の方向性を説明する記者会見が東京・港区の高輪プリンスホテルにて開催された。会見には「bonobo」のシステム運用を担当するパケットビデオ・ジャパンの吉田一成代表取締役、加藤徹取締役社長、パケットビデオ・ジャパンの親会社NTTドコモの吉澤和弘代表取締役副社長、そして映画会社各社の社長が登壇した。
松竹からは迫本敦一代表取締役社長、東宝の島谷能茂代表取締役社長、東映の多田憲之代表取締役社長、KADOKAWAの井上伸一郎代表取締役と大手映画会社のトップが並んだ。映画業界の「bonobo」に対する各社の意気込みと期待の大きさを示した。
参加企業は日本企業にとどまらない。ウォルト・ディズニー・ジャパンの塚越隆行氏、ソニー・ピクチャーズエンタテインメントの佐野哲章氏、20世紀フォックスのジェシー・リー氏とハリウッドメジャーの日本法人の代表も姿を見せた。映像コンテンツのホルダーが集結し、協力するかたちだ。迫本氏が挨拶で「コンテンツホルダーの代表がこれだけ集まることはない」と述べるほどだ。

各社の期待を集める「bonobo」は、すでに数多くある国内映像配信サービスでも異色の存在になりそうだ。現在ある多くの配信サイトは各作品の配信権をコンテンツホルダーから獲得し、サービス提供するが、「bonobo」でのパケットビデオの役割はシステム運用、プラットフォームの提供となっている。つまりコンテンツホルダーはこのプラットフォームを使って自ら販売する。
またこうしたビジネスの仕組みから、昨今トレンドとなっている月額定額課金はなく、個別課金型のサービスとなる。
コンテンツホルダー直営であることから実現する強みもある。まず、作品公開から早い段階での早い配信が容易になるという。最新作をどこよりも早くは、「bonobo」のキーワードになりそうだ。

インターネットビジネスでは優れたシステムや豊富な商品も、集客やユーザービリティの弱さでつまずくことは少なくない。「bonobo」はそうした点でも、優位性がある。
集客では12月に劇場なども活用し、積極的なプロモーションを図る。さらに今回発表されたbonobo映画情報ポータルサイトの存在もある。サイトでは新作情報、最新ニュース、劇場情報、興行ランキング、コラムなどを発信する。映画ファンであれば誰でも気になる情報を提供することで、情報から直接視聴=配信につながる導線が確保される。

また、NTTドコモとの連携も大きい。「bonobo」の会員はドコモのdアカウントと連携している。さらにdアカウントを通じたケータイ払いも可能だ。
配信に限らず、ネットサービスは課金のための決済が大きなハードルになりがちだ。「bonobo」はケータイ払いを使うことで、課金の垣根を低くする。

もちろん、課題も少なくない。多数の会社が参加する中で各社の目指す方向にずれが生じることだ。他の配信プラットフォームにより力をかけたい、あるいは単純に手が回らないなど、当初の結束が続かなくなる懸念はあるだろう。
独自の仕組みがユーザーに十分伝わらない、積極的なプロモーションにも関わらず認知度があがらないこともありうる。あるいは作品ごとの課金が定額月額課金に比べて割高に映るかもしれない。
それでも、コンテンツホルダーの結集が、映画・映像業界に大きなインパクトをもたらすことは間違いない。また映像配信サービスの過当競争に見える現在でも、極めて大きな可能性を持っているサービスであることも確かだ。
[数土直志]

「bonobo」
http://www.bonobojapan.jp/

2015年12月1日現在 コンテンツ提供企業
松竹/東宝/東映/KADOKAWA/ウォルト・ディズニー・ジャパン/TBSテレビ
シンエイ動画/ギャガ/マイシアターD.D./テレビ朝日/日活/ファントム・フィルム
ポニーキャニオン/エイベックス・ピクチャーズ/アスミック・エース/エスピーオー
日本テレビ放送網/フジテレビジョン/プロダクション・アイジー/東映アニメーション
博報堂DYミュージック&ピクチャーズ/アニプレックス/バンダイビジュアル

[/アニメ!アニメ!ビズ/www.animeanime.bizより転載]

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