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AnimeJapan2015 ADKブースに夏目とニャンコ先生が登場、優しい世界はこれからも広がる

ADKのブースで行われたのは、『夏目友人帳』から主演の二人、夏目役の神谷浩史さんとニャンコ先生(斑)役の井上和彦さんを招いたスペシャルステージ。

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AnimeJapan2015のADKのブースで『夏目友人帳』から主演の二人、夏目役の神谷浩史さんとニャンコ先生(斑)役の井上和彦さんを招いたスペシャルステージ行われた。
女性人気の高い二人だけに、会場に集まったのはそのほとんどが女性ファン。黄色い声援の飛ぶ中で登壇した二人は、まとっている空気感も「夏目」と「ニャンコ先生」そのものだった。        

「夏目友人帳」は、緑川ゆき先生による発行部数1000万部を超えるベストセラーコミックスで、アニメも4期を数えるほど高い人気を誇る作品だ。また、OVAも制作されるなど、今なお多くのファンを楽しませている。             

ステージはニャンコ先生のお言葉から開始。普段いい声の井上さんが聞かせる先生ボイスに、会場からも笑いの声があがる。ファンの前に揃って登壇するのが一年ぶりだという二人は、それだけの期間があったとも思えない阿吽の呼吸を見せた。
2003年から今日に至るまで十数年続けてきたことが、この熟成した空気を生み出しているのだろう。スタッフとファンが作品を愛したからこその結果だとも言える。それを裏付けるように、井上さんの「12年前から読んでる人!」の声に手を挙げる人も多くいた。

ここで、作者である緑川ゆき先生からのコメントを発表。先生いわく、元々は「孤独な少年が、壺に入った悪魔と旅をする話」を想定していたようで、それが「怪しい招き猫が動くビジョン」により現在の形になったのだとか。壺悪魔の話も読んでみたいが、井上さんが「壺の中から飛んでくる大魔王」の口真似をして笑いを誘ったことで我に返った。

舞台上では『夏目友人帳』の歴史が語られ、話題はアニメ化される前に神谷さんと井上さんが声をあてた「LaLaトレジャー☆ドラマCD」へ。
会場で一部だけ流されたCDではニャンコ先生の声が現在のものと違っており、多少の差異はあれど招き猫型の時でも斑の時の話し方となっていた。アニメ化に際してはオーディションがあったとのことで、大森監督との付き合いはここからだろうか。

作品はドカンと爆発的に売れたわけではなく、じっくりゆっくり時間をかけて人気が熟成されたのだと井上さん。いつの頃からか街中でニャンコ先生のグッズを見かけるようになり、ある日飲食店で隣になった客がニャンコ先生のケースを持っている場を見て驚いたという。
作品が進むにつれて夏目にどんどん友人が増えていくところなどは、視聴者にとっても親心を感じてしまう点である。また、故青野武さんの演じた露神の話のような物悲しくも優しい作品のカラーも、長きに渡って愛される理由ではないだろうか。

なおも二人の掛け合いが続くステージ上では、好評を博した朗読劇「SOUND THEATRE夏目友人帳 ~集い 音劇の章~」の再演が発表。2015年12月を予定しているとのことなので、公式サイト共々、新しい情報をゲットしておこう。
ステージの最後に、神谷浩史さんからは、アニメが終わってからも長い間ファンで居続けてくれたファンやスタッフに感謝の言葉が。ニャンコ先生からは「今度は酒持ってこーい!」という情熱的な言葉でしめられた。

《平工 泰久》

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