ディズニー「モアナ」2016年全米公開、ジョン・ラセターが日本でサプライズ発表、アナ雪大ヒットに感謝 | アニメ!アニメ!

ディズニー「モアナ」2016年全米公開、ジョン・ラセターが日本でサプライズ発表、アナ雪大ヒットに感謝

第27回東京国際映画祭での『ベイマックス』ワールドプレミア、そして12月20日公開向けてジョン・ラセターが来日した。10月24日にはジョン・ラセタ―・アニメーション・プレゼンテーションが開催された。

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第27回東京国際映画祭での『ベイマックス』ワールドプレミア、そして2014年12月20日公開向けて、アニメーション界の大物ジョン・ラセターが来日した。ラセターは『トイ・ストーリー』や『カーズ』の監督として知られるだけでなく、ピクサー、ディズニー・アニメーション、ディズニー・トゥーン・スタジオの3つのスタジオのチーフ・クリエイティブ・オフィサーを務める。いずれも世界的な大ヒット作を送り出すスタジオだけにまさに世界のアニメーション界の最重要人物だ。
10月24日には、ジョン・ラセター自らがディズニー・アニメーションとピクサーのふたつの作品の今後のラインナップを紹介する「ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン ジョン・ラセタ―・アニメーション・プレゼンテーション」が開催された。両スタジオの今後の作品が次々に登場し、ウォルト・ディズニーが今後もわくわくする傑作を送り出す方向が窺われた。

プレゼンテーションは、まずジョン・ラセターが日本に対する思い入れを語った。そして日本での『アナと雪の女王』の大ヒットに対する、ラセターと世界のディズニーのスタッフからの日本に対する感謝の言葉とビデオが贈られた。
ジョン・ラセターは、ラインナップの紹介に先立ち、ディズニー・スタジオのアニメーションについても言及した。2006年にピクサーに加えて、ディズニー・アニメーション・スタジオのチーフ・クリエイティブ・オフィサーに就任した際は、同スタジオはあまり活気がなかったという。
そこでラセターはスタジオを復活させるために、ディズニーの伝統であるプリンセスストーリーに光を当てた。当初は古臭いと懐疑的なひとばかりだったとラセターは振り返る。しかし『アナと雪の女王』のヒットはラセターの正しさを証明した。それはディズニーのブランドとりわけ強固な日本で最大限に発揮されたといえる。
ディズニーは現在、本作の続編短編を制作中だという。長編と同じスタッフが再結集し、2015年の公開を目指す。

ラインナップ紹介は、ディズニーパートとピクサーパートの二部構成となった。ディズニーパートは10月23日に東京でワールドプレミアをしたばかりの『ベイマックス』からスタートした。日本のカルチャーへのリスペクトに溢れる本作は、まさに日本のディズニーファンにたっぷり楽しんでもらう作品だ。
2016年には、人間の登場しない世界で動物たちが人間の様に暮らす世界でのアドベンチャーを描いた『ズートピア(原題)』が公開される。さらにその次の作品として2016年に『モアナ(原題)』が全米公開されることが明らかにされた。南の島を舞台に、航海士モアナが伝説の島を探しに航海に出るアドベンチャー映画となる。音楽をたっぷり盛り込むことから日本のファンの期待も高まりそうだ。

ピクサーパートは、ラセターがこれまでにない映画、挑戦的な作品と評する『インサイド・ヘッド』が2015年夏に公開される。監督は『モンスターズ・インク』や『カールじいさんの空飛ぶ家』のピート・ドクダーである。
作品の舞台は11歳の女の子の頭の中、5人の感情たちが冒険を繰り広げるファンタジーだ。プレゼンテーションでは6分間のトレーラーも上映されたが、文字どおりこれまで見たことの作品に仕上がっていた
さらにその後は、ふたつの大作が控えている。『グッド・ダイナソー(原題)』は、もし恐竜が絶滅していなかったという世界で起こる冒険ファンタジー。『ファインディング・ドリー(原題)』は、大ヒット作『ファインディング・ニモ』の続編プロジェクトである。

ウォルト・ディズニーは、ひとつの会社のなかに複数の大きなアニメーション・スタジオを抱えている。ぱっ見ただけでは非効率的に映る。しかし、今回のプレゼンテーションが2パートに分かれていたように、2つのスタジオが別々の個性を持つことで、作品のバリエーションと豊かさを実現している。ラセターの話からもそれが理解出来る。
ディズニーの伝統とブランドを軸に新しいチャレンジを目指ディズニー・アニメーション、そして少し変わっているけれどワクワクさせる楽しさを持つピクサーだ。2015年、2016年もウォルト・ディズニーの映画は楽しさ満載だ。

『ベイマックス』
Disney.jp/BAYMAX/

■ ディズニー・アニメーションのラインナップ

「ベイマックス」 原題:Big Hero 6
公開日:2014年12月20日(土)全国公開 (全米公開:2014年11月7日)
監督: ドン・ホール/クリス・ウィリアムズ
製作: ロイ・コンリ

「ズートピア(原題)」 原題:Zootopia
公開日:2016年GW全国公開  (全米公開:2016年3月4日)
監督: バイロン・ハワード
製作総指揮: ジョン・ラセター

「モアナ(原題)」
監督: ロン・クレメンツ/ジョン・マスカー

「愛犬とごちそう」
公開日:2014年12月20日(土)全国公開『ベイマックス』と同時上映)

「フローズン・フィーバー(原題)」
監督: ジェニファー・リー/クリス・バック

■ ピクサーのラインナップ

「インサイド・ヘッド」 原題:Inside Out
2015年7月18日(土)全国公開  (全米公開:2015年6月19日)
監督: ピート・ドクター    
共同監督: ロニー・デル・カルメン    
製作: ジョナス・リヴェラ

「グッド・ダイナソー(原題)」 The Good Dinosaur
公開日:2016年3月全国公開 (全米公開:2015年11月25日)
原題:The Good Dinosaur
共同監督:ピーター・ソーン
製作総指揮:ジョン・ラセター

「ファインディング・ドリー(原題)」
公開日:2016年7月全国公開予定 (全米公開:2016年6月17日)
原題: Finding Dory
監督: アンドリュー・スタントン

「LAVA 南の島のラブソング」(短編)
米国公開日:2015年6月19日(『インサイド・ヘッド』と同時上映)
監督: ジェームス・フォード・マーフィー
製作: アンドレア・ワレン

「Toy Story That Time Forgot(原題)」(TVスペシャル番組)
2014年12月2日、ABC(米国)にてプレミア放送予定

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